現場代理人の土木施工管理レポート NO.8、河川・ダム工事

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現場代理人の土木施工管理レポート/河川・ダム工事。コンクリートを流動化コンクリートとし、ポンプ圧送による打設を行いました。流動化剤を早期効果型とし、ポンプ圧送直前に添加することで段取替え、アクシデントなどに対応できるようにしました。

工事名  : ○○川中小河川改修工事

工事名  : ○○川中小河川改修工事
発注者  : ○○県○○土木事務所
工期   : 平成○年○月~平成○年○月
主な工種 : 土工、伏越工、仮床固工、鋼矢板二重締切堤防工
施工量  : 掘削土量 59,000m3、伏越工 L=120m、仮床固工 3基、
         鋼矢板二重締切堤防工 L-150m

現場での課題と対策 :

工事は、○○川を横断する伏越工をGL-8mに止水矢板を併用したオープン掘削で築造する工事でした。基礎は直接基礎で、床付面の厚さ1m程度の軟弱粘土層を除去し、良質土で置換する設計でしたが、地下水位が高く除去層の上下層が帯水砂礫層であったため、大量の湧水が予想されました。湧水対策として、良好な支持地盤を得るため、置換土の締固めをドライワークで行う工法の選定が、重要な課題でした。

法面の湧水量低減策として、矢板背面に釜場排水を法面内に暗渠排水管を設置しました。除去層下部からの湧水量低減策として、ディープウェルを3ケ所設置しました。除去・置換時の湧水量を極力抑えるため、1区画の施工延長を10mに限定しました。これらの処置で湧水を完全になくせなかった箇所については、盛土1層目の材料を湧水の中でも締固め可能な栗石に変更し、遮断層の役目を持たせることで、2層目以降を完全にドライな状態にして施工することができました。盛土を最適含水比付近で施工でき、所要の締固め度が得られました。

工事名  : ○○川特殊堤工事

工事名  : ○○川特殊堤工事
発注者  : ○○県○○土木事務所
工期   : 平成○年○月~平成○年○月
主な工種 : 土工、コンクリート矢板護岸工
施工量  : 路体盛土工 V=3,000m3、護岸工 L=350m

現場での課題と対策 :

工事は、○○川の下流部右岸側に、プレキャストコンクリート矢板護岸及び歩道を新設する工事でした。コンクリート矢板は打込み後において、鉛直性の修正が困難であるため、所定の品質を確保するための、打込み精度の高い技術が求められました。コンクリート矢板の打込み工法の管理が、品質管理上の最も重要な課題でした。

特殊堤工事における品質管理の面から総合的な検討を行い、現場で講じた処置は、次のような内容でした。コンクリート矢板の建込みにあたり、あらかじめH形鋼で製作した堅固な導材を固定させ、ジェット工法を先行してから、コンクリート矢板の建て込みを行いました。鉛直性を直行2方向から検測して、バイブロハンマにより慎重に打ち込み、所定の深さで水平性を検測して打ち止めました。コンクリート矢板の打込み工法の総合的な検討により、所要の品質が確保できました。


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工事名  : ○○ダム建設工事

工事名  : ○○ダム建設工事
発注者  : ○○県
工期   : 平成○年○月~平成○年○月
主な工種 : 土工、コンクリート工
施工量  : 盛土量 ○万m3、コンクリート打設量 ○m3

現場での課題と対策 :

工事は、ダム高○m、盛土量○万m3の中央コア型ロックフィルダムの建設工事でした。コア材土採場の地質は、地表から約5mが強風化凝灰岩、その下が低固結凝灰角礫岩です。コア材盛立て開始2ケ月前に実施した土採場の土質試験の結果から、設計時調査に比べて、材料のばらつきが大きく、細粒分含有率が30%も高いことが判明しました。盛立て材料の品質確保のため、コア材の利用方法が、重要な課題となりました。

コア材の品質確保のため、現場で講じた処置は、次のような内容でした。平均塑性指数は27であること、耐亀裂度15以上を90%の材料が満足していること、現場での含水比調節が容易な材料であることから、細粒コア材を単独で使用する計画としました。土採場では、岩の混合割合を極力一定に保つため、ブルドーザで斜めに材料を剥ぎとり(厚さ約20cm)、下部で待機するレーキドーザで大塊除去を行う工法をを採用しました。結果は、細粒分の範囲は64~81%と平均75%に改善され、締固め度101~102%と良好な転圧ができました。

工事名  : ○○ダム本体建設○○工事

工事名  : ○○ダム本体建設○○工事
発注者  : 建設省○○地方建設局
工期   : 平成○年○月~平成○年○月
主な工種 : 法面保護工
施工量  : 法面保護工 A=6,000m2

現場での課題と対策 :

工事は、ダムサイトの法面保護工において、現場打法枠工を施工するものでした。現地は急峻な地形であったため、資材搬入路盤と施工法面位置には、約70mの高低差がありました。コンクリート打設時における、現地状況に応じた施工方法の検討が求められました。コンクリート打設の品質管理が、最も重要な課題でした。

現場で講じた処置は、次の内容でした。コンクリートを流動化コンクリートとし、ポンプ圧送による打設を行いました。流動化剤を早期効果型とし、ポンプ圧送直前に添加することで段取替え、アクシデントなどに対応できるようにしました。流動化剤添加前と添加後にコンクリート荷おろし時の品質管理試験を行い、コンクリートの品質を確認しました。一区画当たりのコンクリート打設量および作業員の配置を適切なものとし、作業が中断しないようにしました。

土木施工管理技士の学科試験では、幅広い分野から出題されます。普段業務でコンクリートに関する業務を中心に携わっているため、土質についてはとりかかりづらい、といったこともあるでしょう。試験では頻出される問題に傾向があります。過去問題を繰り返し解答し、問題の傾向を覚えるようにしましょう。
1級土木施工管理技士試験の合格者の年齢は、37歳程度となっています。10年前と比べ、20代後半~30代前半の人数が約半数に減少しているようです。 その影響により、1級土木施工管理技士の取得による監理技術者についても10年前と比較して、20代後半から30代後半の人数が大幅に減少しているようです。近年、土木施工管理技士の資格取得者の需要は大きいものとなっていますので、若い方がこの資格を取得することは非常にメリットが高いと言えるでしょう。
土木施工管理技士試験を受験する願書を提出する際には、実務経験や学歴を証明する書類の準備が必要です。学校の卒業証書や2級土木施工管理技士の合格証書などを証明するもの、もしくは請け負った工事請負契約書の写しが必要になります。申込後の受験区分の変更はできないため、間違えないように注意して準備をしましょう。
土木施工管理技士の学科試験の施工管理の出題(問題 B 5~35)は、すべて全問解答をすることになります。施工管理の手法から関連法令の用語や数値の細かいところまで暗記する必要があります。全問題数のうちの約半分を占める分野であり、資格取得後に業務でも通じる分野となりますので、この機会にぜひしっかり身に付けましょう。