1級土木施工管理技士試験の過去問と解説まとめ!2019年度学科試験 問題A(選択問題)

こちらは、2019年度(令和元年)1級土木施工管理技士学科試験の過去問の解説です。
今回は、2019年度1級土木施工管理技士学科試験の過去問で、問題A(選択問題)の3問(NO.1、6、12)について詳しく解説していきます。

土木施工管理技士とはどのような資格なのか、土木施工管理技士試験の内容・日程・難易度・合格率・勉強法については、下記の記事で詳しく解説しています。

土木施工管理技士とは?試験の日程・難易度・合格率、1級・2級の勉強法をご紹介!
土木施工管理技士の資格は、主に公共工事の、河川の改修工事や、築堤、護岸工事、橋梁工事、道路改良工事や舗装工事など様々な土木一式工事を施工するにあたり、工事現場の現場代理人や主任技術者を担当するために必要な資格となります。土木施工管理技

1級土木施工管理技士の学科試験の内容

1級土木施工管理技士試験には、学科試験と実地試験の2つがあります。
実地試験は、学科試験に合格した方や学科試験免除者しか受けることができません。
学科試験には、選択問題の問題Aと必須問題の問題Bがあります。
1級土木施工管理技士学科試験問題Aの出題範囲は、土工・コンクリート工・基礎工の土木一般科目から、河川・海岸・ダム・トンネル・地下構造物といった専門土木科目、労働基準法・道路法・港則法といった法規科目まで幅広く出題されます。
問題の形式は4択問題で、61問の中から30問選択して回答していきます。
ちなみに科目ごとの出題数と選択数は以下のとおりです。

〇土木一般 … 出題数:15問 選択数:12問
〇専門土木 … 出題数:34問 選択数:10問
〇法規   … 出題数:12問 選択数: 8問

1級土木施工管理技士学科試験問題Aは選択問題ですので、従事している仕事に関する知識を中心に過去問を解くようにしましょう。

1級土木施工管理技士学科試験『問題AのNo.1』の解説

2019年度1級土木施工管理技士学科試験過去問『問題AのNo.1』の正解は、「1」です。
含水比は、土の間隙中に含まれる水の質量の割合を百分率で表したものです。
土の締固めなどを行う場合には、最適な含水比を規定する必要があるため、含水比試験は土の締固めの管理に用いられます。
よって、含水比試験は、湧水量や排水工法の検討に用いられる試験ではありませんので、2019年度1級土木施工管理技士学科試験過去問『問題AのNo.1』の適切でないものは、「1」の含水比試験結果です。

過去問の傾向

1級土木施工管理技士学科試験の過去問をチェックすると、2018年(平成30年)、2016年(平成28年)、2014年(平成26年)、2011年(平成23年)でも似たような問題が出題されています。
土質試験結果の過去問の傾向としては、「試験の名称」「試験結果から求められるもの」「試験結果の利用」が理解できているか問われることが多いです。
土質試験の内容だけでなくどのように利用されるかもしっかり理解しましょう。

1級土木施工管理技士学科試験『問題AのNo.6』の解説

2019年度1級土木施工管理技士学科試験過去問『問題AのNo.6』の正解は、「4」です。
再生骨材は、解体したコンクリート塊などを原料とする骨材の総称です。
骨材中に含まれるモルタル量に応じて以下の3つに区分されます。
・再生骨材H(ハイ:高品質)
・再生骨材M(ミドル:中品質)
・再生骨材L(ロー:低品質)
品質により使用箇所に制限があり、レディーミクストコンクリートの骨材として利用できるのは、再生骨材Hです。
再生骨材Lは、破砕処理のみで製造したもので、JIS A 5023再生骨材コンクリートの骨材です。
耐久性を必要としない捨てコンなどに使用されることを想定しています。
よって、2019年度1級土木施工管理技士学科試験過去問『問題AのNo.6』の適当でないものは、「4」の再生細骨材Lの内容です。

過去問の傾向

1級土木施工管理技士学科試験の過去問をチェックすると、2008年(平成20年)~2018年(平成30年)まで、毎年必ず出題されています。
再生骨材の過去問の傾向としては、「再生骨材H」と「再生骨材L」に関する内容がほとんどです。
品質によってどこで利用されるのか、どういった制限があるのかが変わってきますので、品質と使用箇所を理解しましょう。

1級土木施工管理技士学科試験『問題AのNo.12』の解説

2019年度1級土木施工管理技士学科試験過去問『問題AのNo.12』の正解は、「3」です。
鋼管矢板基礎とは、鋼管矢板を現場で円形や小判形など任意な閉鎖形状に組み合わせて打設し、鋼管矢板群が一体となって、大きな水平抵抗、鉛直支持力を得られるようにした構造のことです。
鉛直荷重は井筒外周面、内周面の鉛直せん断地盤抵抗で抵抗させることを原則としています。
よって、2019年度1級土木施工管理技士学科試験過去問『問題AのNo.12』の適当でないものは、「3」の鋼管矢板基礎の内容です。

過去問の傾向

1級土木施工管理技士学科試験の過去問をチェックすると、それぞれの基礎形式の特徴についての問題は、2019年度(令和元年)で初めて出題されています。
これまでの過去問の傾向としては、「鋼管杭の現場溶接の施工」「土留め支保工の施工」に関する問題が多いですが、今後同様の問題が出題される可能性もありますので、基礎形式の種類ごとにどのように支持しているのかを理解しましょう。

1級土木施工管理技士学科試験(問題A)の対策

1級土木施工管理技士学科試験(問題A)は、4択問題で61問の中から30問選択します。
つまり半分の問題は解かなくてもよいことになりますが、それだけに出題範囲が広いため、過去問を何度も解く勉強法では効率がとても悪いです。
実務経験が長い方は知識が豊富で、過去問を取捨選択して効率よく勉強できますが、実務経験が数年程度の方にとっては、とにかく数をこなして過去問を何度も解くしかありません。
そんな方のために、本サイトでは、1級土木施工管理技士学科試験の過去問を分析して、重点項目を覚えるだけで合格点が獲れる『これだけ項目集』を提供しています。
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