2級 学科試験 過去問と出題傾向/専門土木 3/土木施工管理

専門土木 3 過去問/2級 土木施工管理 学科試験 その1

道路

路床の施工

2土木 学科  R01前-19-2  H30前-19-2  H27-19-2  H25-19-2  H23-19-1 H19-19-2  H17-19
路床の切土
・切土路床では、表面から30cm程度以内の転石や木根などは取り除く
・切土路床は、支持力を低下させないように施工する
・切土路床が高含水比の粘性土等の場合、過転圧やこねかえしに注意する

2土木 学科  R01前-19-1  H30前-19-1  H28-19-4  H27-19-3  H25-19-3 H20-19  H19-19  H17-19-2
路床の盛土、敷き均し
・路床の盛土の施工では、使用する盛土材の性質をよく把握しておく
・路床の盛土は、均一に敷均し、締め固める
・盛土路床施工後は、盛土天端の縁部に仮排水溝を設けて排水対策をする
・盛土路床の1層の仕上り厚は20cm以下とする
・路床土や路盤材の敷均しには、モータグレーダやブルドーザを用いる

2土木 学科  R01前-19-4  H25-19-4  H20-19-3
路上混合方式
・路上混合方式による、石灰安定処理路盤では、1層の仕上り厚を15〜30cmとする
・路床の安定処理は、路上混合方式で混合する

2土木 学科  R02-19 R01後-19 H30前-19 H28-19 H23-19-2 H20-19-1 H17-19-4
路床の安定処理
・路床土の軟弱地盤対策には、置換工法や安定処理工法がある
・路床の置換工法は、軟弱地盤の全部や一部を良質土で置き換える工法である
・路床の安定処理工法は、地盤にセメントや石灰などの安定材を混合し改善をする
・セメント、石灰などの安定材の散布には、人力や散布機械を用いる方法がある
・粒状生石灰の場合、混合後に仮転圧し、生石灰の消化後に再混合する
・混合終了後は、仮転圧を行った後に所定の形状に整形し、締固めを行う
・安定処理では、仮排水溝の設置や現地盤の不陸整正後に、安定材の散布を行う
・構築路床は、交通荷重を支持するための、変形抵抗性や適切な支持力が必要となる
・路床の安定処理は、下地となる路床を改善する処理である
・路床の安定処理は、現場で実施する
・安定材の混合終了後にモータグレーダで仮転圧を行った後タイヤローラで整形する

2土木 学科  H18-19
路床の支持力
・路床の支持力は平板載荷試験により判定する
・路床土の強度特性はCBR試験により判定する
・路床は、路盤の下約1mの土の部分で、舗装厚さの決定に関わる
・遮断層はシルト分の少ない砂やクラッシャランを用いて、路床土の路盤侵入を防ぐ

専門土木 3 過去問/2級 土木施工管理 学科試験 その2

下層路盤の施工

2土木 学科  H25-19-1  H20-20-3
下層路盤の最大粒径
・下層路盤材料の最大粒径は、50mm以下とする
・やむを得ない場合は、1層の仕上り厚さの1/2以下で100mm以下とする

2土木 学科  H24-19-1  H23-19-3  H18-20-1
下層路盤の材料
・下層路盤材料は、施工現場近くで入手でき、品質規格を満足するものを使用する
・入手した材料が品質規格に入らない場合は、安定処理を行い、活用をはかる
・下層路盤材料は、可能な限り再生路盤材を有効利用する

2土木 学科  H23-19-4  H21-20-1
粒状路盤工法
・下層路盤には、施工現場近くで経済的に入手できる材料を用いる
・下層路盤には、粒状路盤の場合は修正CBR 20%以上の材料を用いる
・粒状路盤工法は、砂利や砂、クラッシャランなどを用いる工法である

2土木 学科  R01前-19-3  H28-21-2  H27-19  H24-19-3  H20-20  H18-20-4
下層路盤の転圧
・粒状路盤の転圧は、モータグレーダを用いて材料分離に注意して行う
・粒状路盤の転圧には、タイヤローラは使用しない
・粒状路盤の1層の仕上り厚さは 20cm 以下を標準とする
・粒状路盤の敷均しは、モータグレーダで行う
・粒状路盤材を使用した下層路盤の、1層の仕上り厚さは20cm以下とする
・粒状路盤材が乾燥し、最適含水比より低い場合は、散水し含水比を調整する
・粒状路盤材料が降雨により締固めが困難な場合は、晴天を待って、暖気乾燥を行う
・粒状路盤材料が湿っている場合、少量のセメントや石灰を散布して締め固める

2土木 学科  H28-21-4  H24-19-2  H21-20  H18-20-3
下層路盤のセメント安定処理工法
・セメント安定処理工法は、高炉セメントか普通ポルトランドセメントを用いる
・セメント安定処理工法は、路盤の強度を高める
・セメント安定処理工法は、乾燥、湿潤、凍結などへの耐久性を向上させる
・下層路盤のセメント安定処理工一層は、15〜30cmの仕上り厚さとする

2土木 学科  H24-19-4  H21-20-3  H18-20-2
下層路盤の石灰安定処理工法
・石灰安定処理工法は、セメント安定処理工法よりも強度の発現が遅い
・石灰安定処理工法は、セメント安定処理工法よりも長期的な安定性や耐久性が高い

上層路盤の施工

2土木 学科  H26-19-1  H17-20-4
瀝青安定処理工法
・瀝青安定処理工法は、骨材に瀝青材料を添加して処理する工法である
・瀝青安定処理工法は、耐久性やたわみ性が高く、平たん性がよい
・瀝青安定路盤材の敷均しには、アスファルトフィニッシャを使用する

2土木 学科  H30後-19-1  H26-19-2  H22-19-1
加熱アスファルト安定処理
・舗装用石油アスファルトは、加熱アスファルト安定処理に使用する
・舗装用石油アスファルトは、ストレートアスファルト60〜80、80〜100を用いる
・加熱アスファルト安定処理は、仕上り厚が1層15cm以下とそれを超える工法がある

2土木 学科  H30後-19-2 H28-21-3 H26-19-3 H22-19-2 H19-20-2 H17-20-2
粒度調整工法
・粒度調整工法は、良好な粒度に調整した骨材を用いる工法である
・粒度調整工法は、剛性を有しない特長がある
・粒度調整路盤材は、材料分離に留意しながら均一に敷均し、締固めて仕上げる
・粒度調整路盤材の締固めは、モータグレーダを用いる
・粒度調整路盤の1層は、15cm以下の仕上がり厚さとする
・粒度調整路盤の1層は、振動ローラを用いる場合は20cm以下の仕上がり厚さとする

2土木 学科  H26-19-4
上層路盤の仕上り厚さ
・粒度調整路盤が所要の締固め度を保証される場合、20cm以上の仕上り厚さでもよい

2土木 学科  H19-20-3
一般工法
・瀝青安定処理路盤の施工で、路盤1層の仕上り厚は10cmとする

2土木 学科  H30後-19-4  H22-19-4  H19-20-1  H17-20-3
上層路盤のセメント安定処理
・セメント安定処理路盤の1層は、10〜20cmの仕上り厚とする
・振動ローラを用いる場合は、所要の締固め度が確保できる、厚さ30cm以下とする
・セメント安定処理路盤材料の締固めは、敷き均した路盤材が硬化するまでに行う

2土木 学科  H30後-19-3  H22-19-3  H19-20-4  H17-20-1
上層路盤の石灰安定処理
・石灰安定処理路盤材の締固めは、最適含水比よりやや湿潤状態で行う

専門土木 3 過去問/2級 土木施工管理 学科試験 その3

アスファルト舗装の施工

2土木 学科  R01後-20 H30後-20-2 H29-21 H27-20-1 H25-20-1 H23-20 H22-21-1 H21-21-1 H20-21-2 H18-21-2
混合物の温度管理
・現場到着時のアスファルト混合物の温度は、140~150℃程度とする
・締固め温度は、初転圧温度110〜140℃、二次転圧終了温度は70〜90℃とする
・初転圧の温度は、110~140℃とし、ヘアクラックを生じさせないようにする
・敷均し時の混合物の温度は、110℃を下回らないようにする
・寒冷期に施工を行う場合には、特に温度管理に留意する
・寒冷期の施工では、必要に応じて混合物の保温対策などを講じる
・寒冷期には、混合物製造時の温度を上げる、運搬車に保温設備を設ける等配慮する

2土木 学科  R01前-20-4  H30前-20-1  H25-20  H22-21-4
継目部の処理
・舗装継目は、密度が小さく段差やひび割れが生じやすい
・舗装継目は、十分締め固めて密着させる
・縦継目部は、あらかじめレーキ等で粗骨材を取り除く
・縦継目部は、新しい混合物を既設舗装に5cm程度重ねて敷き均す
・横継目部は、既設舗装の補修を除き、下層継目の上に上層継目を重ね合わせない

2土木 学科  R02-20-2  H30前-20-3  H29-20  H28-20-1  H24-20-1  H22-21-2
初転圧
・初転圧時に、ローラに少量の水を散布し、切削油乳剤の希釈を薄く塗布する
・ローラへのアスファルト混合物の付着防止措置をとる
・混合物の初転圧は、8~10t程度のロードローラを用いて2回(1往復)程度行う
・転圧は、横断勾配の低い方から高い方へ向かって行う
・転圧は、順次幅寄せしながら低速かつ一定の速度で転圧する

2土木 学科  R02-20-3 R01後-20-3 H30後-20-3 H29-20 H28-20-2 H27-20 H25-20-2 H24-20-4 H23-20-1 H21-21-2 H20-21 H18-21-3
二次転圧
・二次転圧は、タイヤローラで行う
・二次転圧で振動ローラを使用する場合は、振動数や振幅、荷重を適切なものとする
・振動ローラは、タイヤローラより少ない転圧回数で、所定の締固め度が得られる
・仕上げ転圧にはタイヤローラを用いて転圧する
・タイヤローラでの2次転圧は、骨材のかみ合わせがよくなり均一な密度が得やすい
・二次転圧終了時、混合物の温度は70~90℃となるようにする
・二次転圧は、8~20t のタイヤローラによりニーディング作用を与えて行う
・ニーディング作用により混合物の粗骨材の配列を安定化させることができる
・二次転圧では、混合物の粗骨材の間隙にアスファルトモルタル分を充填させる
・二次転圧では、緻密な表面を形成し、層の均一な締固めを行う

2土木 学科  R02-20-1 R01後-20-4 R01前-20 H30後-20-1 H30前-20-2 H29-21 H28-20-4 H24-20-3 H23-20-2 H22-21-3 H21-21 H20-21-1
締固め作業
・表層、基層用混合物の舗設は、所定の温度で行う
・所定の締固め度が得られるよう転圧する
・敷均し終了後の締固め作業は、継目転圧、初転圧、二次転圧、仕上げ転圧の順に行う
・アスファルト混合物の敷きならし後、タイヤローラやロードローラ等で転圧する
・転圧機械により、所定の密度が得られるまで締固め、平坦に仕上げる
・転圧にローラを用いる場合、所定の締固め度が得られる適切な転圧温度を設定する
・敷均し作業中に雨が降り始めた場合には、敷均し作業を中止する
・雨が降り始めた場合には、敷均しずみの混合物は、速やかに締め固めて仕上げる
・転圧終了後、舗装表面の温度が50℃以下になってから交通開放を行う
・初期のわだち掘れや変形は、舗装表面温度が50℃以下になると、起こりにくくなる

2土木 学科  R02-20-4 H30前-20-4 H29-20 H27-20-4
仕上げ転圧
・仕上げ転圧は、ローラ跡の消去や不陸の修正のために行う

専門土木 3 過去問/2級 土木施工管理 学科試験 その4

アスファルト舗装の補修

2土木 学科  H26-21-1
補修工法と施工機械
補修工法と施工機械の組み合わせは、次のようになる
・チップシール工法 … 表面処理機械
・オーバーレイ工法 … アスファルトフィニッシャ
・路上表層再生工法 … 路上表層再生機械
・線状切削打換え工法 … 線状切削機械

2土木 学科  R01後-21  R01前-21  H30後-21  H29-19  H25-21
アスファルト舗装の破損
・亀甲状ひび割れは、混合物の劣化、路盤や路床の支持力低下や沈下が原因となる
・道路縦断方向の凹凸は、表層と基層の接着不良により発生する
・道路縦断方向の凹凸は、主に交差点部に発生する
・道路縦断方向の凹凸は、走行車両の繰返しの制動、停止により発生する
・わだち掘れは、路床や路盤沈下や表層混合物の塑性流動により発生する
・わだち掘れは、道路横断方向の凹凸である
・わだち掘れは、車両の通過位置が同じところに生じる
・わだち掘れは、中層、下層の締固め不良による厚みの減少が原因となり起こる
・初転圧時の混合物の過転圧が、表層にヘアクラックの原因となることがある
・ヘアクラックは小さなひび割れのことで幅0.3mm以下、深さ4mm以下のものをいう
・ヘアクラックは、コンクリートが乾燥して収縮や膨張するときに表層に生じる
・ヘアクラックは、転圧温度が高過ぎる場合や、過転圧などが原因となる
・ヘアクラックは、主に表層に発生する
・ヘアクラックは、初期であれば補修までは必要としない
・線状ひび割れは、舗装継目の縦横に発生する、幅5mm程度の長いひび割れである
・線状ひび割れは、路盤の支持力が不均一な場合に生じる

2土木 学科  H24-21  H18-22
補修工法の選定
・補修工法は、その原因を把握したうえで選定を行う
・路面のたわみが大きい場合、路床、路盤を開削して調査し補修工法の選定する
・補修工法の選定は、既設の舗装構造を考慮し、舗装発生材を極力少なくする

2土木 学科  R02-21-1 H30前-21 H27-21-2 H24-21-2 H23-21-4 H20-22-2 H18-22
打換え工法
・ひび割れの程度が大きい場合は、路床・路盤の破損の可能性が高い
・ひび割れの程度が大きい場合は、オーバーレイ工法より打換え工法を選定する
・表層や基層の打換え工法は、流動によるわだち掘れが大きい場合等に選定する
・打換え工法はオーバーレイの補修が不適当な場合、舗装の破損が著しい場合に行う
・表層・基層打換え工法は、既設舗装をひび割れに沿って、表層、基層まで打ち換える
・局部打換え工法は、既設舗装の破損が局部的に著しい場合に選定する
・局部打換え工法は、表層、基層あるいは路盤から打ち換える工法である
・打換え工法は、舗装の不良な部分を取り除き、新しい舗装を行う工法である

2土木 学科  R02-21-2  H27-21-3  H24-21-3  H23-21-2  H20-22-4
切削工法
・切削工法は、段差や不陸を解消するために、路面の凸部等を切削する工法である
・切削工法は、オーバーレイ工法や表面処理工法などの事前処理として行われる

2土木 学科  R02-21-4 H24-21-4
表面処理工法
・表面処理工法は、薄い封かん層を既設舗装の上に設ける工法である

2土木 学科  H27-21-4  H23-21-3  H20-22-1
オーバーレイ工法
・オーバーレイ工法は、応急的な補修では近い将来に全面的な破損に至る場合に行う
・オーバーレイ工法は既設舗装上に3cm以上の加熱アスファルト混合物層を舗設する
・わだち部オーバーレイ工法は、簡易に路面の平たん性を回復する工法である
・流動わだちが生じている場合は、切削オーバーレイの補修を採用する

2土木 学科  R02-21-3  H27-21-1  H23-21-1  H20-22-3
パッチング工法
・パッチングは、既設舗装のわだち掘れ部を、応急的に充填する工法である
・パッチングは加熱アスファルト混合物やバインダーを用いた常温混合物で補修する
・パッチング工法は、くぼみやポットホール等の補修に適している

2土木 学科  H20-22-3
シール材注入工法
・シール材注入工法は、比較的幅の広いひび割れに適している
・シール材注入工法は、ひび割れに注入目地材を充てんする工法である

専門土木 3 過去問/2級 土木施工管理 学科試験 その5

プライムコート、タックコート

2土木 学科  H29-21  H26-20-1  H21-19-2  H19-21-1  H21-19-4
プライムコートの目的・効果
・プライムコートは、路盤とアスファルト混合物層とのなじみをよくする
・プライムコートは、路盤表面部に散布する
・プライムコートは、降雨による路盤の洗掘・浸透を防止する
・プライムコートは、基層から水分の蒸発を遮断する
・寒冷期の舗設では、性質に応じて加温しアスファルト乳剤を散布しやすくする

2土木 学科  H26-20-2  H22-20-1  H21-19-3  H19-21-4
プライムコートの散布
・プライムコートには、アスファルト乳剤(PK-3)を用いる
・プライムコートに用いるアスファルト乳剤の散布量は、1~2ℓ/m2とする

2土木 学科  H22-20-2  H19-21-2
プライムコートの砂散布
・プライムコート散布後、砂を散布し施工機械などへの付着を防止する
・やむを得ず交通解放する場合は、プライムコートを施工後にその上に砂を散布する

2土木 学科  H26-20-3
タックコートの養生
・タックコートの施工で、急速施工の場合、路面を加熱する方法を採ることがある
・タックコートの施工で、路面を加熱するのには、ロードヒータを用いる

2土木 学科  H30後-20-4  H28-20-3  H26-20-4  H24-20-2  H22-20-3  H17-21
タックコートの散布
・タックコートには、アスファルト乳剤(PK-4)を用いる
・タックコートのアスファルト乳剤の散布量は、0.3〜0.6 ℓ/m2 とする
・タックコートを施す下層面が湿りは、接着を妨げるので、乾いていること確認する
・タックコートの施工中、雨が降り出した場合は、瀝青材料が流出する恐れがある
・タックコートの施工中、雨が降り出した場合は、ただちに作業を中止する
・製造後60日を経過したタックコート用瀝青材料は、使用してはならない
・寒冷期のタックコートの施工では、アスファルト乳剤を加温して散布する

2土木 学科  H22-20-4  H21-19-1  H19-21-3
タックコートの目的・効果
・タックコートは、アスファルト混合物層と、その下の舗装面との接着性をよくする
・タックコートは、施工継目部の付着をよくする

排水性舗装の施工

2土木 学科  H21-22
排水性舗装
・排水性混合物の仕上げ転圧には、タイヤローラを使用する
・タイヤローラでの仕上げ転圧は、表面のきめを整え、混合物の飛散を防止する
・排水性混合物は、温度の低下が通常の混合物よりも早い
・排水性混合物は、敷均し作業を速やかに行う
・排水性舗装に適用するタックコートは、ゴム入りアスファルト乳剤を使用する
・タックコートは、所定量を均一に散布し養生する
・複数車線を1車線ずつ切削オーバーレイする場合、空隙づまりさせないようにする

専門土木 3 過去問/2級 土木施工管理 学科試験 その6

コンクリート舗装の施工

2土木 学科  H30前-22
コンクリート舗装の施工機械と作業
施工に用いる機械や道具と、それを用いた作業の組み合わせは次のようになる
・アジテータトラック    … コンクリートの運搬
・フロート         … コンクリートの平滑押さえ
・ホウキ、ハケ       … コンクリートの粗面仕上げ
・コンクリートフィニッシャ … コンクリートの締固め
・スプレッダ        … コンクリートの敷均し

2土木 学科  R01前-22-1  H29-22
コンクリート舗装の長所
・コンクリートは非常に強固である
・コンクリートは曲がりには弱い
・コンクリートの中間に配筋やワイヤーメッシュを施し施工する
・コンクリートは、アスファルト舗装に比べ、耐久性が高い
・コンクリートは、アスファルト舗装に比べ、長い養生日数を要する
・コンクリート舗装は白色系の為、照明によって明るく見える
・アスファルト舗装では黒色系の為、暗くなることで照明費用に差がでる
・コンクリート舗装は、コンクリートの曲げ抵抗で交通荷重を支える
・コンクリート舗装は、剛性舗装とも呼ぶ

2土木 学科  R02-22-4  R01後-22  R01前-22  H28-22  H19-22-4
コンクリート版の施工
・舗装用コンクリートのコンクリート版は、15〜30cm程度の厚さとする
・コンクリート舗装の横収縮目地は、10m間隔で設ける
・コンクリート版の目地と目地の間は、連続して打ち込む
・目地には、車線に直交して設ける横目地と車線方向に設ける縦目地がある
・コンクリート舗装は路盤厚が30cm以上の場合、路盤を上層路盤と下層路盤に分ける
・路床は、舗装の厚さを決めるもととなる部分である
・路床は、路盤の下1mの部分である
・交通荷重や路盤の支持力などから、コンクリート舗装版の厚さを決定する
・交通開放は、施工後、設計強度の70%以上になるまで行わない
・舗装用コンクリートは、養生中の収縮が小さいものを用いる

2土木 学科  H27-22-1
コンクリートの敷均し
・コンクリートの敷均しは、敷均しの機械を用いて行う
・コンクリートの敷均しは、全体が均等な密度になるよう適切な余盛りをつけて行う

2土木 学科  R02-22-2 R01後-22-3 H28-22-1 H27-22-2 H26-22-1 H19-22-3 H17-22-4
鉄網・鉄筋の設置
・地盤が悪い箇所では、鉄網を普通コンクリート版の中に設置する
・コンクリート舗装版の鉄網は、版の厚さの上面から1/3の位置に配置する
・コンクリート版の鉄網は、20cm程度重ねて設置し、結束線で緊結させる
・鉄網や縁部補強鉄筋を用いる横収縮目地間隔は、8mか10mとする

2土木 学科  H26-22-2
練混ぜ時間
・練混ぜから舗設開始までは、ダンプトラックで運搬の場合、約1時間以内に行う

2土木 学科  R01後-22-4  H29-22  H26-22-3  H19-22-2
養生
・湿潤養生は、現場養生を行った供試体の曲げ強度が、所定強度以上となるまで行う
・養生期間は、コンクリート供試体を用いた試験によって定める
・コンクリート舗装の養生は、初期養生と後期養生に分けられる

2土木 学科  H26-22-4  H17-22-2
ひび割れの発生防止
・強風時などは、初期ひび割れ発生を防止するため養生の開始時期を早める
・AE減水剤、流動化剤を用いてコンクリート版の初期ひび割れを防ぐ

2土木 学科  H25-22  H22-22
コンクリート舗装の種類と特徴
コンクリート舗装の種類と、その特徴の組み合わせは次のようになる
・普通コンクリート舗装 … 鉄網及び縁部補強鉄筋の使用
・連続鉄筋コンクリート舗装   … 鉄筋の連続設置、コンクリートの振動締固め
・転圧コンクリート舗装     … アスファルト舗装用の舗設機械で敷均し
・プレキャストコンクリート舗装 … 工場製作したPC 版やRC 版を敷設
・普通コンクリート版にあらかじめ目地を設け、発生するひび割れを誘導する
・連続鉄筋コンクリート版は、横目地を省いたものである
・連続鉄筋コンクリート版は、縦方向鉄筋で版の横ひび割れを分散させる
・転圧コンクリート版は、あらかじめコンクリート版に目地を設ける
・転圧コンクリート版は、ダウエルバーやタイバーを目地部に使用しない
・プレキャストコンクリート版相互の結合は、バー等で隙間が生じないように行う

2土木 学科  R02-22-1
横目地
・普通コンクリート版横目地の種類には、膨張目地と収縮に対するダミー目地がある

2土木 学科  H30後-22  H23-22-1
敷均し後の施工手順
・普通コンクリート舗装のコンクリート敷均し後の施工は、次の手順で行う
1. 荷下ろし
2. 敷均し
3. 鉄網・補強鉄筋の設置
4. 締固め
5. 荒仕上げ
6. 平たん仕上げ
7. 粗面仕上げ
8. 養生

2土木 学科  R02-22-3
舗装用コンクリート
・舗装用コンクリートは、スプレッダを用いて施工する
・舗装用コンクリートは、均一に隅々まで敷き広げる

2土木 学科  H27-22-3  H19-22-1  H17-22-3
表面仕上げ
・コンクリート版の表面は、荒仕上げ、平坦仕上げ、粗面仕上げの順で仕上げを行う
・コンクリート版表面の粗面仕上げは、ブラシ等を用いて行う

2土木 学科  H17-22-1
コンクリートの運搬
・スランプが5cm未満のコンクリートの運搬には、ダンプトラックを用いる
・スランプが5cm以上のコンクリートの運搬には、トラックアジテータ車を用いる

専門土木 3 出題傾向/2級 土木施工管理 学科試験

◎は、予想が的中したものです。

重点予想 R02 R01下期 R01上期 H30下期 H30上期 H29 H28 H27 H26 H25 H24 H23 H22
[道路]  
路床の施工  
 路床の切土
 路床の盛土、敷き均し
 路上混合方式
 路床の安定処理
 路床の支持力
下層路盤の施工  
 下層路盤の最大粒径
 下層路盤の材料
 粒状路盤工法
 下層路盤の転圧
 下層路盤のセメント安定処理工法
 下層路盤の石灰安定処理工法
上層路盤の施工  
 瀝青安定処理工法
 加熱アスファルト安定処理
 粒度調整工法
 上層路盤の仕上り厚さ
 一般工法
 上層路盤のセメント安定処理
 上層路盤の石灰安定処理
アスファルト舗装の施工  
 混合物の温度管理
 継目部の処理
 初転圧
 二次転圧
 締固め作業
 仕上げ転圧
アスファルト舗装の補修  
 補修工法と施工機械
 アスファルト舗装の破損
 補修工法の選定
 打替え工法
 切削工法
 表面処理工法
 オーバーレイ工法
 パッチング工法
 シール材注入工法
プライム、タックコート  
 プライムコートの目的
 プライムコートの散布
 プライムコートの砂散布
 タックコートの養生
 タックコートの散布
 タックコートの目的
排水性舗装の施工  
 排水性舗装
コンクリート舗装の施工  
 コンクリート舗装の施工機械と作業
 コンクリート舗装の長所
 コンクリート版の施工
 コンクリートの敷均し
 鉄鋼・鉄筋の設置
 練混ぜ時間
 養生
 ひび割れの発生防止
 コンクリート舗装の種類と特徴
 横目地
 敷均し後の施工手順
 舗装用コンクリート
 表面仕上げ
 コンクリートの運搬