2級 学科試験 過去問と出題傾向/空調衛生 1/管工事施工管理

空調衛生 1 過去問/2級 管工事施工管理 学科試験

空気調和 その1

2管工事 学科  R01前-10
空気調和設備の用語の組合せ
・冷却水の水質      … ブローダウン
・吸収冷温水機      … 気化熱
・変風量(VAV)ユニット … 温度検出器
・空調ゾーニング     … ペリメータ

2管工事 学科  R01後-07  H30後-07
空気調和設備の計画
・暖房時の外気導入量を、少なくすると省エネルギー対策になる
・空気調和の為にインバーターを導入する
・熱源機器は、部分負荷性能の高いものを採用する
・熱源機器は、分割して複数台とする
・湿度制御の冷房は、弱冷房方式とする
・成績係数の良い機器を用いる
・外気を予冷・予熱時に取り入れないように制御を行う
・全熱交換器をユニット形空気調和機に組み込む

2管工事 学科  R02-07-1 R02-07-4 H30後-08 H29-08 H27-10 H26-07 H24-08 H22-07
変風量単一ダクト方式
・変風量単一ダクト方式は、VAVユニットを設け負荷変動に合わせて送風量を調整する
・変風量単一ダクト方式は、VAVユニットが発生させる騒音に注意が必要である
・各室または各ゾーンに個別制御が可能である
・変風量単一ダクト方式は、給気温度を一定にし、各室の送風量を変更して室温を制御する
・送風量が減少しても、必要な外気量を確保する必要がある
・定風量単一ダクト方式に比べて、送風エネルギーが小さくなる
・室内の空気質が悪くならないように最小風量設定が必要となる

2管工事 学科  R02-07-2 H30前-07 H28-07 H27-10 H26-07 H23-07 H22-07
ダクト併用ファンコイルユニット方式
・ダクト併用ファンコイルユニット方式は、ダクトのスペースを小さくできる
・ダクト併用ファンコイルユニット方式は、負荷をファンコイルユニットで処理する
・ビル等では、ファンコイルユニットで外気負荷を処理し内部負荷を空調機で処理する
・ダクト併用ファンコイルユニット方式は、熱媒体として空気と水を使用する

2管工事 学科  H30前-07 H28-07 H27-11 H26-07 H25-08 H23-07 H23-10
マルチパッケージ形空気調和機
・マルチパッケージ形空気調和方式では、屋内機に加湿器を組み込むものもある
・マルチパッケージ形空気調和機の冷媒管は、1台の室外機と複数台の室内機が接続される
・マルチパッケージ形空気調機方式では、外気を全熱交換ユニットにより取り入れる
・マルチパッケージ形空気調和機方式は、暖房時に加湿対策が必要となる
・マルチパッケージ形空気調和方式は、運転や停止の操作を屋内機ごとに行える

2管工事 学科  R02-07-3 R01前-07 H27-10 H27-07 H26-07 H24-08 H22-07
定風量単一ダクト方式
・定風量単一ダクト方式は、同一系統に熱負荷特性の違う室がある場合適応しない
・定風量単一ダクト方式は、吹き出し風量が一定で、室内の気流分布を確保しやすい
・定風量単一ダクト方式は、ダクト併用ファンコイルユニット方式よりも送風量が多い
・送風量が多く室内の空気清浄度を保ちやすい
・各室ごとの温度制御をすることはできない
・熱負荷の変動パターンが違う室への温度変更等の対応はできない
・各室ごとの部分的な空調の運転・停止操作ができない
・送風量を一定にして送風温度を変化させる事ができる
・換気量を定常的に十分確保することができる

2管工事 学科  H25-07
空気調和とゾーニング
・北側事務室と南側事務室 … 方位別ゾーニング
・一般事務室と電算機室  … 温湿度条件別ゾーニング
・一般事務室と食堂    … 負荷傾向別ゾーニング
・一般事務室と会議室   … 使用時間別ゾーニング
・病院と喫煙室      … 空気清浄度別ゾーニング

2管工事 学科  H29-09
空気清浄装置
・HEPA フィルターは、クリーンルームなどのメインフィルターとして使用される
・エアフィルターの性能試験方法のうち質量法は、主に粗じんを除去する目的で使用される
・自動巻取形は、差圧式又はタイマー式などにより自動的に巻取りが行われる
・ろ材は、特性の一つとして空気抵抗が小さいことが求められている

2管工事 学科  R02-09-1 R02-09-2 R02-09-3 R01後-09 R01前-09 H30後-09-3 H30前-09 H29-10 H28-09 H27-09 H26-08 H25-09 H24-09 H23-09 H22-09
潜熱と顕熱
・潜熱負荷と顕熱負荷の合計(全負荷)に占める顕熱負荷の割合を顕熱比(SHF)という
・日射負荷や照明器具、OA機器による熱負荷は、顕熱のみを考慮する
・外気による熱負荷や人体による熱負荷には、顕熱と潜熱がある
・ガラス窓からの熱負荷は、外部からの熱量と室内の顕熱と潜熱を算定する

空気調和 その2

2管工事 学科  R02-09-4 R01後-09 H30後-09 H30前-09 H29-10 H28-09 H27-09 H26-08 H24-09 H22-09
熱負荷
・熱負荷のうち日射によるものは、暖房負荷として考慮しない
・構造体の材質が同じ場合、熱通過率は厚さの薄い方が大きい
・構造体の構成材質が同じ場合、熱通過率は厚さの厚い方が小さい
・熱通過率の値が大きいほど、熱をよく通し熱が伝わりやすい
・人体による熱負荷は、作業形態や室温によっても異なる
・人体や事務機器からの熱負荷は、室内負荷として考慮する
・窓ガラス面からの熱負荷を計算するときは、ブラインドの有無も考慮する必要がある
・窓ガラス面の通過熱負荷計算は、内外温度差を用いる
・窓ガラス面からの冷房負荷計算は、ひさしや袖壁の影響も考慮する必要がある
・ガラス面からの熱負荷には、透過日射熱負荷と温度差による通過熱負荷とがある
・日射負荷は、室内にブラインドを設置するより、二重サッシ内に設置する方が小さくなる

2管工事 学科  H30後-10  H28-10  H26-09  H22-08
ろ過式エアフィルターのろ材
ろ過式エアフィルターのろ材として適するのは、次の特徴のものである
・難燃性や不燃性である
・目詰まりを避けるため吸湿性が低い
・粉じんの保持量が大きく、空気抵抗が小さい
・腐食やカビの発生が少ない

2管工事 学科  R02-10  H30前-10
エアフィルターの種類と除去対象、用途
  (種類)       (主な除去対象、用途)
・活性炭フィルター … 臭気、有機性ガスの除去
・電気集じん器   … 屋内粉じんの除去
・HEPAフィルター … クリーンルーム用
・パネルフィルター … ファンコイルユニット用
・自動巻取形   … 一般空調用

2管工事 学科  H30後-11  H28-11  H27-11  H25-12  H25-08  H22-07
パッケージ形空気調和機
・電動式に比べ、ガスエンジン式は、寒冷地において暖房能力が大きい
・冷媒には、オゾン層破壊係数が0(ゼロ)のものを使用している
・マルチパッケージ形空気調和機は、1台の屋外機に対して複数の屋内機を接続している
・パッケージ形空気調和機は、機械室面積やダクトのスペースを小さくできる
・インバーター制御方式は、圧縮機の回転数を変化して冷房や暖房の能力を制御する
・天井カセット形は、ドレン配管の自由の為にドレンアップする方式が多い
・ガスエンジンヒートポンプ方式は、ガスエンジンの排熱を暖房運転時に利用できる
・空気熱源ヒートポンプ方式では、冷媒配管の長短は熱ロスが起こり、能力にも影響する

2管工事 学科  H29-11  H25-12  H23-10
空冷ヒートポンプパッケージ形空気調和機
・室外機と室内機の高低差には制限がある
・暖房運転時に外気温度が低い場合には、室外機コイルに霜が付着することがある
・冷房運転時の成績係数は、外気温度が高いほど低下する
・ガスエンジンヒートポンプ方式は、圧縮機をガスエンジンで駆動させる

2管工事 学科  H30後-11  H28-11  H27-11  H24-11
ヒートポンプ式パッケージ形空気調和機
・ヒートポンプ方式には、水熱源方式と空気熱源方式がある
・ヒートポンプ式の屋外機の場所は、屋内機より高い位置、低い位置どちらでも設置できる
・ガスエンジンヒートポンプ式は、エンジン排熱が利用できるので寒冷地にも適している
・ガスエンジンヒートポンプ式空気調和機は、屋外機内の圧縮機をガスエンジンで駆動する
・ヒートポンプ式マルチパッケージ形空気調和機には、屋内機で冷房、暖房の選択ができる

2管工事 学科  R02-12  H27-12
冷暖房兼用ルームエアコン
・暖房運転を外気温度が低いときに行う場合、屋外機の熱交換器に霜が付着することがある
・外気温度が高くなるほど冷房能力は小さくなる
・圧縮機には、全密閉形のロータリー形やスクロール形などが使用される
・屋外機と屋内機との屋外機間の冷媒管長は制限がある
・冷媒管長さは、長すぎると能力が低下する
・ルームエアコンの廃棄は、特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)に基づき処理する
・セパレート型の場合、冷媒配管の高低差や長さに制限がある

冷暖房

2管工事 学科  R01後-11  H30前-11  H26-11  H24-10  H22-11
蒸気暖房と温水暖房
・温水暖房に比べて蒸気暖房は、ウォーミングアップの時間が短い
・蒸気暖房は、温水暖房に比べて室内の負荷に応じた制御をしにくい
・温水暖房の方が蒸気暖房に比べ室内の温度制御は容易である
・蒸気暖房に比べて温水暖房は、所要放熱面積が大きくなる
・温水暖房は、温水の顕熱によって暖房をしている
・温水暖房の配管径は、蒸気暖房に比べて大きい
・温水暖房の配管の耐食性は、蒸気暖房に比べて優れている
・蒸気暖房には、蒸気圧力100 kPa 以下の低圧蒸気を使用する
・温水暖房は、50~80 ℃の温水を使用する
・鋳鉄製放熱器での暖房の場合、蒸気より温水の方が負荷変動に応じた調整をしやすい
・鋳鉄製温水ボイラーの温水温度は、規格により、最高120 ℃までに制限されている

2管工事 学科  H29-12  H25-11
温水床パネル低温放射暖房
・対流暖房に比べて室内空気の温度差変動が小さく、室内気流を生じにくい
・対流暖房に比べて室内空気温度が低くなっても、同一の暖房効果が得られる
・対流暖房に比べて予熱時間が長い
・漏水箇所の発見や、修理が難しい
・放熱器や配管が室内に露出していないので、火傷などの危険性が少ない
・構造によっては、放射パネルの熱容量が大きく放射量の調節に時間がかかる
・平均放射温度を上げれば、室内空気温度を低く設定しても、ほぼ同一の温熱感が得られる

2管工事 学科  R01前-11  H28-12  H23-11
膨張タンク(温水暖房)
・密閉式膨張タンクは、設ける場所にこだわる必要がない
・密閉式膨張タンクを使う場合は、安全弁などの安全装置が必要である
・密閉式膨張タンクは、ダイヤフラム内に封入された空気の圧縮性を利用する
・開放式膨張タンクは、配管系の最上部に設置する
・開放式膨張タンクは、装置内の空気の排出口、空気抜きとして利用する事ができる
・膨張管を開放式膨張タンクに接続する場合、循環ポンプの吸込み側に接続する

2管工事 学科  R01前-12
強制対流型放熱器
・伝熱面積当たりの加熱量が大きいことによって、空気加熱用熱交換器を小さくできる
・温度を送風等で強制的に送るため、暖房開始から所定の温度に達するまでが早い
・熱媒は温水や蒸気であり、放熱量は熱媒温度、流量や風量で変化する
・熱媒の温度を高くすると、室内温度分布の不均一が起こることがある

2管工事 学科  R02-11 H26-12
コールドドラフトの防止
・暖房負荷となる外壁面からの熱損失を減少させるようにする
・自然対流形の放熱器では、放熱器を外壁の窓下全体に設置するようにする
・屋外から侵入する隙間風を減らすために、外気に面する建具廻りの気密性を高める
・強制対流形の放熱器は、暖房負荷の大きい窓側などの床に放熱器を設置する
・強制対流形の放熱器では、室内空気を、送風量を多くして撹拌する

2管工事 学科  H30前-12
直だき吸収冷温水機の冷房運転
・運転時の振動は、圧縮式冷凍機に比べて小さくなる
・立ち上がり時間は、圧縮式冷凍機に比べて長くなる
・電力消費量は、圧縮式冷凍機に比べると大きい
・冷却塔の能力は、圧縮式冷凍機に比べると小さい

2管工事 学科  H30後-12
放射冷暖房
・放射暖房は、対流暖房に比べて、室内温度の上下むらが少なくなる
・放射暖房は、主に天井の高い工場などでは効果が高い
・放射冷房の場合、放熱面温度を下げすぎると、放熱面で結露が生じることがある
・冷温水パネルの場合、天井などに水配管が必要となり、水損事故のリスクが生じる

2管工事 学科  R01後-12
吸収冷凍機
・機内が大気圧以下の為、圧力による破裂等のおそれが少ない
・圧縮冷凍機に比べて回転部分が少なく、振動及び騒音が小なくなる
・電力消費量は、遠心冷凍機に比べて少なく済む
・法令上の運転資格者が必要ない

換気・排煙

2管工事 学科  R01前-14  H30後-14  H29-14  H24-12
機械換気方式
・第一種機械換気方式では、換気対象室内の圧力制御を容易に行える
・第一種機械換気方式は、換気対象室内の圧力を正圧・負圧のどちらにも制御できる
・第二種機械換気方式は、給気側に送風機を設けるため、換気室内の圧力は正圧になる
・第三種機械換気方式では、換気対象室内の圧力は負圧になる
・自然換気方式では、換気対象室の低い位置に給気口を設けて温度差を利用する
・自然換気は、室内外温度差の浮力と外の自然風により生じる圧力を利用している

2管工事 学科  H30前-13  H28-13  H26-14  H24-12  H23-12  H22-12
換気設備と換気方式
・第一種機械換気 … ボイラー室の換気、熱源機械室の換気、厨房の換気、
(給排気側のそれぞれ送風機を設置)

・第二種機械換気 … 汚染空気の侵入を防ぐ室の換気、燃焼空気が必要な室の換気
・第三種機械換気 … 喫煙室、浴室、便所、更衣室、有害なガスが発生する部屋の換気
(排気側に送風機を設置)

2管工事 学科  R01前-14 H30後-14 H27-13 H25-13 H24-12 H23-12 H22-12
換気
・臭気、燃焼ガスなどの汚染源の違う換気は、各々独立した換気系統にする
・ダクト内を負圧に保つためダクト系の末端に排気送風機を設けた
・送風機を排気ダクトの途中に設置する場合、吐出側のダクトが短くなる位置とする
・排気ガラリに近い位置に排気送風機を設置し、ダクトの正圧部分を短くする
・給気側と排気側に各々専用の送風機を設けると室内圧力の制御が容易となる
・密閉式の燃焼器具を設けた室には、器具の燃焼空気のための換気設備は必要ない
・実験室のドラフトチャンバー内の圧力は、設置する室内より負圧にする
・営業用厨房では、臭気が食堂などへ流出しないように、厨房を負圧にする
・開放式燃焼器具のある台所で機械換気を行う際、排気フードを設けると換気量を低減できる
・局所換気は、汚染源の近くで汚染質を捕そくする換気である
・局所換気の主な目的は、臭気等空気汚染の除去である
・局所換気は、全般換気に比べると、換気量は少なくなる

2管工事 学科  R02-13
換気対象の室とその主な目的
[対象となる室] [主な目的]
・居室 … 室内空気の浄化
・更衣室 … 臭気の排除
・ボイラー室 … 酸素の供給
・浴室 … 水蒸気の排除

2管工事 学科  R01後-13
居室内の空気の基準
〔居室内の空気に関する事項〕  〔基準〕
・浮遊粉じんの量    … 0.15mg/m3 以下
・一酸化炭素の含有率    … 10ppm以下
・炭酸ガスの含有率     … 1,000/100 万以下
・気流           … 0.5 m/s 以下

2管工事 学科  H30後-13
排気ガラリ面積の算出
第三種機械換気における排気ガラリの面積 A(m2)の算出式を求める
排気風量をQ(m3/h)、有効開口面風速をv(m/s)、ガラリの有効開口率をαとする
・排気ガラリの面積は、排気風量Qを、有効開口風速vとガラリの開口率αを乗じて求める
(排気風量の時間単位を3600の秒換算を行う必要がある)
・排気ガラリの面積 A = Q/(3,600×v×α) m2

2管工事 学科  R01後-14  H29-13
有効換気量の算出式
(建築基準法施行令第20条の2)
 (計算に与えられる数値) 
  V : 有効換気量 [m3/h]
  Af : 居室の床面積 [m2]
  N : 実況に応じた1人当たりの占有面積 [m2]
 (算出式) 
  V=20×Af/N

空調衛生 1 出題傾向/2級 管工事施工管理 学科試験

◎は、予想が的中したものです。

重点予想 R02 R01下期 R01上期 H30下期 H30上期 H29 H28 H27 H26 H25 H24 H23 H22
[空調]  
空気調和  
 空気調和設備用語の組合せ
 空気調和設備の計画
 変風量単一ダクト方式
 ダクト併用ファンコイルユニット方式
 パッケージ形空気調和機
 定風量単一ダクト方式
 空気調和とゾーニング
 空気清浄装置
 潜熱と顕熱
 熱負荷
 ろ過式エアフィルターのろ材
 エアフィルターの種類と除去対象、用途
 パッケージ形空気調和機
 空冷ヒートポンプパッケージ形空気調和機
 ヒートポンプ式パッケージ形空気調和機
 冷暖房兼用ルームエアコン
冷暖房  
 蒸気暖房と温水暖房
 温水床パネル低温放射暖房
 膨張タンク(温水暖房)
 強制対流型放熱器
 コールドドラフトの防止
 直だき吸収冷温水機冷房運転
 放射冷暖房
 吸収冷凍機
換気・排煙  
 機械換気方式
 換気設備と換気方式
 換気
 換気対象の室とその主な目的
 居室内の空気の基準
 排気ガラリ面積の算出
 有効換気量の算出式