2級 学科試験 過去問と出題傾向/建築学等 2/建築施工管理

建築学等 2 過去問/2級 建築施工管理 学科試験

構造力学

構造材料の力学的性質

2建築 学科  R01前-08  H25-08
応力とひずみ度曲線
・ヤング係数は、弾性係数の一つである
・ヤング係数は、垂直応力度 σ と材軸方向のひずみ度εとの比(σ/ε)をいう
・ポアソン比は、ある物体の一軸方向に外力が作用するとき、伸びのひずみとそれに対し直角方向に収縮するひずみとの比をいう
・クリープは、ひずみが一定の大きさの持続荷重によって時間とともに増大する現象をいう
・座屈とは、材軸方向の圧縮力がある限界を超えると、材が安定を失って曲がる現象をいう
・塑性とは、物体に外力を加えて変形した後、外力を除いた後も変形が残る性質のことである
・弾性は、外力を除荷すれば元の形状に戻る性質をいう
・弾性域とは、応力度-ひずみ度曲線において、弾性限度を超えない範囲をいう

荷重・外力

2建築 学科  R02-08-1 R01後-08-2 H29-08 H28-08 H26-08 H24-08 H22-08
固定荷重・積載荷重
・固定荷重の算定は、建築物各部の体積と、材料の単位体積質量、重力加速度を乗じて計算する
・床と大梁の構造計算をする場合、それぞれに異なる単位床面積当たりの積載荷重を用いてもよい
・構造計算の算定で、事務室の積載荷重の値は、大梁、柱、基礎の値より床の値を大きくする
・学校は共同住宅の用途に供する建築物より、バルコニーの積載荷重が大きい

2建築 学科  R02-08-3  R01後-08-1  H30前-08
地震力
・地上階の地震力は、その階の地震層せん断力係数と、その階の支える荷重を乗じて算定する
・上階ほど地震層のせん断力係数は大きくなる。
・建築物の固定荷重や積載荷重を減ずると、地震力は小さくなる
・地震力は、建築物の弾性域における固有周期と地盤の種類に応じて算定する

2建築 学科  R02-08-4 R01後-08-4 H29-08 H28-08 H26-08 H24-08 H22-08
風荷重
・風圧力は、速度圧と風力係数を乗じて計算する
・過去の台風の記録に基づいて定められた風速に影響係数を乗じることで、速度圧を求める
・風圧力は、地震力と同時に作用しないものとして計算する
・風力係数は、風洞実験によって定めた値とするか、建築物の断面、平面形状による数値とする
・防風林が建築物を風の方向に対して有効にさえぎる場合、その方向の速度圧を 1/2 まで減じる

2建築 学科  R02-08-2 R01後-08-3 H29-08 H28-08 H26-08 H24-08 H22-08
積雪荷重
・積雪荷重の計算では、屋根面の積雪量が不均等になる場合は、その影響を考慮する
・積雪荷重は、その地方の垂直積雪量と積雪の単位荷重に屋根の水平投影面積を乗じたものとする
・多雪区域における地震力算定の荷重には、建築物の固定荷重、積載荷重、積雪荷重の和を用いる
・雪下ろしを行う慣習があれば、積雪荷重を低減できる。

2建築 学科  H30後-08  H27-08  H23-08
算定と係数
・引張応力度の算定  … 断面積、断面係数
・曲げ応力度の算定  … 断面係数
・せん断応力度の算定 … 断面一次モーメント
・座屈荷重の算定   … 断面二次半径

建築材料 その1

コンクリート

2建築 学科  R01前-11  H30後-11  H27-11  H25-11  H23-11  H22-11
コンクリートの性質
・熱膨張率は、コンクリートと鉄筋は同程度である
・コンクリートの圧縮強度が大きくなると、ヤング係数も大きくなる
・コンクリートの引張強度は、著しく低く、圧縮強度の 1/10 程度である
・コンクリートの乾燥収縮は、単位水量が多くなると、大きくなる
・コンクリートの耐久性は、水セメント比が低くなるほど高くなる
・コンクリートは、不燃性であるが、熱を長時間受けると変質する
・コンクリートは、酸性物質の浸透や大気中の炭酸ガスによって徐々に中性化する
・コンクリートはアルカリ性であり、コンクリート中における鉄筋の錆び防止に有効である
・コンクリートの強度発現は、セメントの粉末が微細なほど、早くなる
・ひび割れは、単位水量や単位セメント量が過大になると生じやすくなる

鋼材

2建築 学科  R01後-11  H29-11  H26-11  H22-12
鋼材の種類
〔略称〕   〔名称〕 〔特徴〕
・SS  … 一般構造用圧延鋼材 … 一般的に使用される
・SM  … 溶接構造用圧延鋼材 … 溶接性に優れている
・SN … 建築構造用圧延鋼材 … 性能によりA種、B 種、C 種に分類される
・SSC … 一般構造用軽量形鋼材 … 冷間成形された軽量形鋼である
・STK … 一般構造用炭素鋼鋼管 … 土木・建築等の構造物に使用される
・STKR … 一般構造用角形鋼管 … 材質をSN 材と同等とした鋼管である

2建築 学科  R02-11  H30前-11  H28-11
鋼材の性質
鋼の性質として次のものがある
・引張荷重を取り除くと、弾性限度内であれば元の状態に戻る
・引張強さは250~300 ℃で最大となる
・300℃を超える高温になると、引張強さは急激に低下する
・炭素含有量が多いと、硬く柔軟性がなくなり、破断までの伸びは小さくなり、溶接性は低下する
・強度などの機械的性質を熱処理することで、変化させることができる
・鋼のヤング係数は、鋼材の種類にかかわらず約2.05×105 N/mm2 である

木材

2建築 学科  R02-12-2  H29-12  H26-12  H25-12  H24-12
木材の含水
・気乾状態とは、木材を普通の大気中に放置したときの状態をいう
・木材の気乾状態では、木材の水分が概ね15%前後となる
・木材の心材部分は、辺材部分より含水率が低い
・木材の強度は、
  繊維飽和点以上では、含水率が変化してもほぼ一定となる
  繊維飽和点以下では、含水率が減少すると増大する
  含水率が同じ場合、密度が大きいものほど大きくなる
・含水率の変化による膨張や収縮は、密度の大きい木材ほどが大きい
・木材の心材部分は、辺材部分に比べて乾燥にともなう収縮が小さい

2建築 学科  R02-12-1 R02-12-3 H30前-12 H29-12 H28-12 H26-12 H25-12 H24-12
木材の強度
・心材は、辺材に比べて腐朽菌や虫害に対する抵抗力があり、耐久性も大きい
・辺材は、樹液が多いため、腐朽菌や虫害を受けやすい
・節のない木材の引張強度は、節のあるものより大きい
・節は、応力集中や断面の減少を生じさせ、強度を低下させる
・木材の熱伝導率は、密度が小さいものほど小さく、含水率が低いほど小さい
・繊維方向の圧縮強度は、繊維に直行する方向の圧縮強度より大きい
・繊維方向の引張強さは、繊維に直行する方向の引張強さより大きい
・年輪により、縦断面には板目面と柾目面の木目ができる
・繊維方向と平行に加力した場合が、木材の強度は最も高い
・木材の乾燥収縮は、繊維方向が最も小さく、年輪の接線方向が最も大きい

2建築 学科  R02-12-4  R01前-12  H27-12  H23-14  H22-13
木質材料
・広葉樹は、針葉樹と比較して重量があり、加工が難しい
・集成材は、小角材やひき板等を、繊維方向を平行にして集成接着したものである
・合板とは、切削した単板3枚以上を主とて接着して制作する
・合板は、繊維方向を互いに直角にして接着する
・直交集成板とは、小角材やひき板の繊維方向が直行するように構造積層接着したものである
・直行集成板は、3層以上となるように構造積層接着して制作される
・フローリングボードは、単層フローリングで、1枚のひき板を基材としている
・フローリングブロックは、単層フローリングで、ひき板を2枚以上並べて接合し基材としている
・パーティクルボードは、木材などの小片を、接着剤で熱圧成形したものである
・OSBボードとは、木材の小片を接着し板状に成形し、切削した単板を積層接着したものである
・単板積層材(構造用合板)は、木材を剥いて薄くしたものを、相互に張り付けて制作する

建具

2建築 学科  R01後-12
建具の試験項目と測定項目
〔試験項目〕     〔測定項目〕
・結露防止性試験 … 温度低下性、結露状況
・断熱性試験   … 熱貫流率
・耐風圧性試験  … 変位、たわみ
・気密性試験   … 通気量
・水密性試験   … 漏水

2建築 学科  R02-13  H30前-13  H28-13  H25-13  H23-13
建具の性能項目
・水密性とは、圧力差により生じる建具室内側への液体などの侵入を防ぐ程度をいう
・防露性とは、建具表面にできる結露を防ぐ程度をいう
・気密性とは、圧力差により生じる空気のもれを防ぐ程度をいう
・断熱性とは、熱の移動を抑える程度をいう
・遮熱性とは、放射熱による熱を遮蔽する程度をいう
・強さとは、面外力と面内力に耐える程度をいう
・開閉力とは、開閉操作に必要な力の度合をいう
・耐震性とは、震動と地震により生じる面内変形に、耐える程度をいう
・耐風圧性とは、風圧力に対しての耐力の程度を示す
・耐衝撃性とは、衝撃力への耐久性の程度をいう
・耐候性とは、構造、強度、表面状態が天候による要因に耐え得る品質を保持している程度をいう

建築材料 その2

タイル

2建築 学科  R01前-13  H30後-12  H26-13
JIS規定によるセラミックタイル
・タイルのうち、定形な形状のタイルを平物という
・タイルのうち、不定形な形状のタイルを役物という
・セラミックタイルは、プレス成形と押出し成形による成形方法がある
・セメントモルタルによる外壁タイル後張り工法タイルの裏あしの形状は、「あり形状」とする
・あり形状はテーパーとなり剥がれ落ちにくい
・素地(きじ)は、タイルの主体をなす部分をいう
・素地(きじ)は、施ゆうタイルの場合、表面に施したうわぐすりを除いた部分をいう
・タイルは。うわぐすりの有無により施ゆうと無ゆうに区分される
・複数のタイルを並べ表面に表張り紙を張り付け連結したものを、表張りユニットタイルという
・複数のタイルを並べ裏面や側面を台紙やネットで連結したものを、裏連結ユニットタイルという
・裏連結材は、裏連結ユニットタイルの施工時に埋め込む
・タイルは吸水率によりⅠ類、Ⅱ類、Ⅲ類に区分される
・タイル裏面に付けたリブや凹凸のことを裏あしといい、セメントモルタル等との接着をよくする

各種カーペット

2建築 学科  R01後-14  H25-14
各種カーペット
・タフテッドカーペットは、基布に刺繍のようにミシン針でパイルを刺し込む床敷物である
・タフテッドカーペットは、パイルの抜けを防ぐため、裏面に接着剤を用いてパイル糸を固定する
・タイルカーペットは、カーペットを正方形に裁断加工しバッキング材で裏打したものである
・ウィルトンカーペットは、機械織りの敷物でパイル糸と基布を同時に織り込んだものである
・ニードルパンチカーペットは、シート状の繊維で基布を挟み上下の繊維を絡ませた敷物である

シーリング材

2建築 学科  R01後-13  H30後-13  H26-14
シーリング材の特徴
・ポリサルファイド系シーリング材は、表面の塗料や仕上塗材を、軟化や変色のおそれがある
・ポリウレタン系シーリング材は、湿度や気温が高いときの施工時に発泡することがある
・ポリウレタン系シーリング材は、壁部分等の塗装下地に利用される
。アクリルウレタン系シーリング材は、タックが表面に残ることがある
・ウレタン系のシーリング材は、暴露状態では変質する
・ウレタン系のシーリング材は、時間経過するとヘタるため、ガラス部分には適さない
・シリコーン系シーリング材は、表面への塗料の付着性が悪い
・シリコーン系シーリング材は、耐久性、耐候性に優れている
・シリコーン系シーリング材は、紫外線による変色がおこりにくい
・ガラスまわり目地にはシリコーン系やアクリル系のシーリング材が適している
・変成シリコーン系シーリング材は、ガラス越しの耐光接着性が劣り、耐寒性や耐熱性が悪い
・成分形シーリング材を用いるときは、施工直前に硬化剤や基剤などを練り混ぜる

防水材料

2建築 学科  R02-14  R01前-14  H30前-14  H29-13  H27-13  H22-14
アスファルトルーフィングの特徴
・防水層を、塗膜を用いて形成することを塗膜防水いう
・アスファルトプライマーは、防水層と下地の接着性を向上させる
・アスファルトフェルトは、有機天然繊維を主原料としており、防水を目的として用いる
・砂付あなあきアスファルトルーフィングは、下地と防水層を絶縁するため用いる
・ストレッチルーフィングは、有機合成繊維を主原料とした不織布原反を用いる
・ストレッチルーフィングは原反にアスファルト被覆し、表裏に鉱物質粒子を付着したものである
・砂付ストレッチルーフィングは、片側のみに砕石粒砂を付着させたものである
・網状アスファルトルーフィングは、天然繊維製の粗布にアスファルトを浸透させたものである
・網状アスファルトルーフィングは、貫通配管回りの増張りや立上り防水層の張りじまいに用いる
・絶縁用テープは、目地部にALC下地などの破損を防止する目的で張り付ける

2建築 学科  H29-13
合成高分子系ルーフィング防水の特徴
・合成高分子系ルーフィングシートは、シート防水層を形成するために下地に張り付ける

建築材料 その3

ボード類

2建築 学科  H27-14
ボード類の特徴
・強化せっこうボードは、芯材に無機質繊維を混入して、油脂をしみ込ませたものである
・シージングせっこうボードは、芯のせっこうと両面のボード用原紙に防水処理をしたものである
・シージングせっこうボードは、吸水時の変形や強度低下が普通せっこうボードに比べて少ない
・けい酸カルシウム板は、繊維、けい酸質原料、石灰質原料等を原料としている
・けい酸カルシウム板は、成形後に高温高圧蒸気養生を施して制作される
・けい酸カルシウム板は、耐火性、断熱性がよく軽量である
・フレキシブル板は主原料を無機質繊維やセメントとし、高圧プレスを成形後にかけたものである
・フレキシブル板は、可とう性があり強度が高い

2建築 学科  H28-14
塗装種類と素地
塗装種類の種類と使用する素地
・2液形ポリウレタンワニス塗り …   木部面
・オイルステイン塗り      …   木部面
・合成樹脂調合ペイント塗り …   鉄鋼面
・合成樹脂エマルションペイント塗り … コンクリート面

2建築 学科  H30後-14  H29-14
各種内装材
各種内装材とその特徴
・エポキシ樹脂系塗り床材 … 耐薬品性に優れている
・せっこうボード     … 防火性に優れている
・けい酸カルシウム板 … 軽量で不燃性に優れている
・インシュレーションボード … 断熱性に優れている
・シージングせっこうボード … 吸水時の強度低下が少ない
・ロックウール化粧吸音板 … 耐水性と吸音性に劣っている。
・木毛セメント板 … 断熱性、吸音性に優れている

建築学等 2 出題傾向/2級 建築施工管理 学科試験

◎は、予想が的中したものです。

 

重点 予想 R02 R01下期 H31上期 H30下期 H30上期 H29 H28 H27 H26 H25 H24 H23 H22
[構造工学]  
構造材料の力学的性質  
 応力とひずみ度曲線
荷重・外力  
 固定荷重・積載荷重
 地震力
 風荷重
 積雪荷重
 算定と係数
[建築材料]  
コンクリート  
 コンクリートの性質
鋼材  
 鋼材の種類
 鋼材の性質
木材  
 木材の含水
 木材の強度
 木質材料
建具  
 建具の試験項目と測定項目
 建具の性能項目
タイル  
 JIS規定によるセラミックタイル
各種カーペット  
 各種カーペット
シーリング材  
 シーリング材の特徴
防水材料  
 アスファルトルーフィングの特徴
 合成高分子系ルーフィング防水の特徴
ボード類  
 ボード類の特徴
 塗装種類の素地
 各種内装材