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土木施工管理技士試験/経験記述、実地試験、学科試験の過去問、出題予想と解答例
現場代理人の土木施工管理レポート/土工事。軟弱化した基礎地盤はセメント系固化材により改良を行い、所要の支持力を持たせました。湧水対策として、L型擁壁面沿にφ150の有孔管を地下排水溝として埋設し、粗目の砕石を巻き立て、排水の促進を図りました。
工事名:市道○○線水路工事
工事名 : 市道○○線水路工事
発注者 : ○○県○○市
工期 : 平成○年○月~平成○年○月
主な工種 : 土工、擁壁工、ボックスカルバート布設工
施工量 : 盛土量 150m3、 L型擁壁工 H=2.0m L=25m、
ボックスカルバート布設工 1500×800 L=60m
現場での課題と対策:
工事は、L型擁壁及びボックスカルバート(農業用水路)を布設し、盛土により路床までを形成する現道の拡幅工事でした。現場は山の谷あいに位置し、湧水が非常に多く、掘削を始めると基礎地盤が一部軟弱化していました。更に、構造物を近接した位置に布設することから、埋戻・盛土による路床部の安定及び強度の確保が求められていました。湧水箇所での埋戻・盛土の精度確保が、品質管理上の重要な課題でした。
現場で講じた処置は、次の内容でした。軟弱化した基礎地盤はセメント系固化材により改良を行い、所要の支持力を持たせました。湧水対策として、L型擁壁面沿にφ150の有孔管を地下排水溝として埋設し、粗目の砕石を巻き立て、排水の促進を図りました。布設間隔の狭い構造物間には、砕石で埋戻し、タンパで十分締め固めました。盛土部は、構造物沿の各層の仕上り厚さが20cm程度となるように薄層に敷き均し、振動ローラーで念入りに転圧を行い、路床部を形成しました。以上の対策の結果、所要の品質を確保し、工事を無事完成することができました。
工事名:○○市営住宅造成工事
工事名 : ○○市営住宅造成工事
発注者 : ○○県○○市
工期 : 平成○年○月~平成○年○月
主な工種 : 土工、道路工事、給排水工事
施工量 : 切盛土量 V=70万m3、道路工事 L=3.5km、給排水工事 L=5.0km
現場での課題と対策:
工事は、現況農地を○○市営住宅に造成するための、約40haの造成工事でした。盛土工事が主で、現地は表層部に2m程度の軟弱層を有する地盤状況でした。盛土材料は、購入土(山砂)、採取土(特定土取場からの細粒分を含む砂質土)、現場発生土(高含水比の粘性土で調節池等の掘削土)でした。このような、種類の異なる盛土材を用いた盛土の管理が、工事における、品質管理上の重要な課題でした。
購入土の山砂は、軟弱地盤対策として、重機のトラフィカビリティの確保、及び軟弱地盤中の速やかな排水、上載荷重の分散を目的としてサンドマットを用いました。締固めにおいては最大乾燥密度の85%以上となるよう、6000m3毎に検査を行い管理を行いました。採取土は主要な盛土材として、同様な管理を行い施工しました。現場発生土は高含水比であり、無処理では盛土材として不適当であったため、セメント系固化材による改良を行い、試験施工時の重機走行による強度適正の確認、現場での発現強度の測定により品質管理に留意しました。
工事名:○○ほ場整備○○工区整地工事
工事名 : ○○ほ場整備○○工区整地工事
発注者 : ○○農林事務所
工期 : 平成○年○月~平成○年○月
主な工種 : ほ場整備工
施工量 : 表土剥取 A=12.Oha、捕水深 400m、基盤切盛 A=12.Oha
現場での課題と対策:
工事は、○○地区○○工区における、ほ場整備工事でした。表土剥取、基盤切盛工の12haの大部分は湧水等が着工前より認められ、湧水処理のための捕水渠工を施工する計画となっていました。現場では、湧水の認められる部分は計画基盤より1~2m程度高いため、計画基盤高まで下げた後に捕水渠工を設置する必要がありました。整地工程を段階的に行う管理が、品質管理上の重要な課題でした。
表土剥取は、重機の特性を活かし0.4m3級の湿地タイプのバックホウを使用し、基盤面をいためないよう表土の剥取・集積を行いました。湧水遮断のため、仮排水を湧水箇所、及び区画の切土部分に0.5m~1.0m程度の深さで施工し、地区外への影響のないよう留意しました。河川の汚濁防止のため、末端部に沈砂池を設置し、ほ場のドライ化に努めました。荒切盛を13t級の湿地ブルドーザにより押土し、3t級の超湿地ブルドーザを併用し、一区画土±15cm程度になるように施工しました。工程を段階的に行うことにより、所要の品質が確保でき、工事は無事完了しました。
工事名:○○体育館新設工事
工事名 : ○○体育館新設工事
発注者 : ○○県○○市
工期 : 平成○年○月~平成○年○月
主な工種 : 土工
施工量 : 切土量 V=120,000m3、盛土量 V=210,000m3
現場での課題と対策:
工事は、○○市の○○地区の農地であった軟弱地盤上に、○○体育館を新設する敷地造成工事でした。軟弱地盤対策としては、場内発生の粘性土を盛土材として利用しなければならなかったため、安定したトラフィカビリティーの確保のために、セメント安定処理工法を採用しました。盛立て工法の決定と、盛土の締固めの管理が、品質管理上の重要な課題でした。
固化材の最適添加量は室内試験を行い、湿地ブルドーザのトラフィカビリティーを考慮して、材令3日でコーン指数6kgf/cm2以上になる量を設定しました。試験盛土により、発生土の敷きならし、セメント散布、撹挫、転圧の最適施工機械の選定、及びそれぞれの施工方法を規定しました。処理結果の確認は、単位面積あたりの固化材の散布重量の測定と、1000m3に1回実施したコーン貫入試験によって行い、所定の品質を確認しながら施工をすすめました。以上の結果、所要の品質が確保でき、工事は無事完了しました。
土木施工管理技士は、施工管理技士の国家資格のうちの1つであり、土木工事現場に配置される主任技術者や監理技術者になるために必要な資格です。河川、道路、橋梁、港湾、鉄道、などあらゆる土木建設の場で活躍できる土木施工のスペシャリストです。災害や新規建設工事の増加に伴い、需要が高まっており、土木施工管理技士資格を取得していることで昇給、転職に有利に働きます。
土木施工管理技士の学科試験の土木一般の出題(問題A 1~15)は、基礎的な内容のものの出題が多い傾向があります。土工分野では土の性質や軟弱地盤対策の工法と内容、コンクリート分野ではコンクリートの種類、ワーカビリティ、混和材等は必ず押さえるようにしましょう。
1級土木施工管理技士の資格を取得すると、主任技術者の他に監理技術者になることができます。これは特定の建設業者が請け負った下請契約の工事現場に配置しなければならない技術者です。有資格者は高額の案件を扱うために必要な人材といえます。
土木施工管理技士の学科試験の専門土木の出題(問題A 16~49)は、非常に広い分野からの出題がされます。ただし、選択解答でき、解答数も10問でよいので、自らが携わっている業務分野や、過去問を解いて点数を稼げそうだと思った分野を中心に勉強をするのがよいでしょう。
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