土木一般 3 過去問/2級 土木施工管理 学科試験 その1
基礎工
基礎工の施工
2土木 学科 H26-11
支持地盤
・周辺環境に与える影響に留意して基礎工の施工を行う
・ボーリング調査で、基礎地盤の地質や地層状況、地下水の有無について確認する
・直接基礎は、地表から浅い箇所で支持地盤が得られる場合に用いる
・直接基礎は、十分なせん断抵抗を有するように支持地盤と基礎底面を密着させ施工する
2土木 学科 H22-11-1 H19-10-2
良質な基礎地盤
・砂層では、N値が30以上あれば、良質な基礎地盤といえる
2土木 学科 H22-11-3 H20-11-4
砂の基礎地盤
・基礎地盤が砂地盤の場合は、ある程度の不陸を残して整地し、砕石や栗石とかみ合うようにする
・基礎地盤が砂層の場合、作業が完了後の基礎作業を素早く行う
・基礎地盤が砂層の場合、湧水や雨水等により地盤が乱されないように、砕石や割ぐり石を並べる
2土木 学科 H22-11-2 H19-10-1
支持力の確認
・計画地盤まで掘削後、必要な支持力ない可能性がある場合、平板載荷試験で支持力を確認する
2土木 学科 H22-11-4 H19-10-4
均しコンクリート
・基礎地盤が岩盤の均しコンクリートは、構造物底面がかみ合うように施工する
2土木 学科 H20-11 H19-10
基礎地盤面
・砂層の場合における基礎地盤の整地は、凹凸がないよう平らにし、砕石や割ぐり石を敷き均す
・岩盤基礎地盤を削り過ぎた場合は、貧配合のコンクリートで基礎地盤面まで置き換える
・基礎地盤面周辺の岩盤は、手持ちブレーカなどで掘削し仕上げる
・計画地盤で所定の支持力が得られない場合、良質な地盤まで掘削し、コンクリートで置き換える
土木一般 3 過去問/2級 土木施工管理 学科試験 その2
杭の施工
2土木 学科 R02-09-2 R02-09-3 R01前-09 H30前-09 H29-09 H28-09 H27-09 H26-09 H23-09 H21-09 H18-09
中掘り杭工法
中堀り杭工法は、次の特徴がある
・掘削と同時に、杭体を回転させながら圧入する杭沈設方法がある
・先端処理方法には、コンクリート打設方式、セメントミルク噴出攪拌方式、最終打撃方式がある
・最終打撃方式では、支持力を打止め管理式により推定することができる
・バイブロハンマ工法は、中掘り杭工法と比べ、近接構造物に対する影響が大きい
・中掘り杭工法は、隣接する構造物への影響は少ない、低振動で低騒音の工法である
・中掘り杭工法では、排土処理や泥水処理が必要となる
・中堀り杭工法では、過大な先掘りを行ってはならない
・中掘り杭工法の沈設や掘削中は、過大な拡大掘りや先掘りを行ってはならない
・打込み杭工法は、中掘り杭工法に比べ、振動や騒音が大きい
・打込み杭工法は、中掘り杭工法と比べ得られる支持力は大きい
・打撃・振動による方法は、中掘り、プレボーリングの方法と比べ、支持力は大きくなる
・セメントミルク噴出攪拌方式では、杭先端にセメントミルクと地盤を攪拌し、根固め球根を造る
2土木 学科 R02-09-1 R02-09-4 R01後-09 H30前-09 H29-09 H28-09 H26-09 H24-09-2 H23-09 H18-09-2
打撃工法、打込み杭工法
・建込み精度によって、打撃工法の打込み精度は、大きく左右される
・群となった杭を打込みは、中心部から周辺部の杭の順で打ち込む
・打撃工法は、中掘り杭工法に比べて施工速度が速い
・打撃工法の打込途中で中断すると、地盤が緩み打込みが困難になるので一時休止してはならない
・バイブロハンマ工法は、簡易な支持力の確認を打止め管理式などにより行える
・プレボーリング杭工法は、打撃工法に比べて振動や騒音が小さい
・プレボーリング杭工法は、打込み杭工法に比べて杭の支持力が小さい
・中掘り杭工法は、バイブロハンマ工法に比べて振動や騒音が小さい
・中掘り杭工法は、打込み杭工法と比べて施工時の振動や騒音が小さい
・打込み杭工法では、支持力の確認を杭のリバウンド量と貫入量から行える
・打込み杭工法では、1本の杭を打ち込むときは中断せずに行う
2土木 学科 H29-09
プレボーリング杭工法
プレボーリング杭工法は次の手順で行う
・杭径+100 mmの掘削攪拌装置で掘削孔を造成する
・所定深度(支持層付近)において、根固め液を注入して掘削底部に根固め部を造成する
・掘削攪拌装置を引き上げつつ杭周固定液を注入や攪拌し、地盤内にソイルセメント柱を造成する
・既製コンクリート杭を自沈や回転圧入により建込みと沈設を行い定着させる
2土木 学科 H24-09-4
埋込み杭工法
・プレボーリング杭工法や中掘り杭工法は、埋込み杭工法に分類される
2土木 学科 R01後-10
場所打ち杭の特徴
場所打ち杭には次の特徴がある
・打込み杭に比べて施工時の振動や騒音が小さい
・支持層や中間層を掘削土によって確認ができる
・長さの調節や杭材料の運搬が比較的容易である
・大径の杭が施工できる
・近接構造物に対する影響が、打込み杭工法に比べて小さい
2土木 学科 H27-09-1 H24-09
打込み順と打込み精度
・群となった杭を打込みは、中心部から周辺部の杭の順で打ち込む
・杭の打込み精度とは、杭の平面位置、杭軸の直線性、杭の傾斜などをいう
・杭の打込みの初期段階においては、杭にズレが生じやすいことに留意する
・杭打ち機の機種に応じた打込み方法を採用する
2土木 学科 H30後-09 H22-09
ハンマ
・油圧ハンマは、打撃力の調整をラムの落下高さを調節することにより行う
・油圧ハンマは油の飛散がなく低騒音である
・バイブロハンマは、電動式や油圧式の圧力によって駆動する
・バイブロハンマは、杭の重量や振動と振動機により打込みを行う
・ディーゼルハンマは、燃料費が安く、打撃力は大きい
・ディーゼルハンマは、振動や騒音が大きく、油煙の飛散を伴う
・ディーゼルハンマは、打込みを蒸気の圧力によって行う
・ドロップハンマは、ハンマの落下で打込みを行う
・ドロップハンマの、ハンマの重量は杭の重量以上とする
2土木 学科 H27-09-2 H21-09-4 H20-09-2 H17-09-4
連続して打込み
・1本の杭の打込みは、途中で中断せず、連続的に行う
2土木 学科 H20-09
杭の打込み
・常に傾斜や杭のずれに注意して杭の打込みをする
・リバウンド量が大きいほど、杭の動的支持力は大きくなる
・1打あたりの貫入量が2~10mmとなったときを杭の打止めの目安とする
2土木 学科 H17-09
杭打ち試験
・杭軸方向を設計の角度で建込み、杭の打込みを正確に行う
・建込み後は、杭を直交する2方向からトランシットなどで検測する
・杭の打ち止めは、打止め時の一打の貫入量、動的支持力、杭の根入れ深さ等から検討する
・試験杭は、基礎ごとに適切な位置を選定する
・試験杭の杭長は、本杭より1m~2m長い杭を用る
・杭打ち試験は、打ち止まりになるまで行う
2土木 学科 H18-09-1
圧入工法
・圧入工法は、低振動と低騒音であり、粘性土地盤に適する
・圧入工法は、圧入機自体が大きいため移動性が悪い
2土木 学科 H18-09-4
射水工法
・射水工法は、杭の周辺や先端から射水し、地中に埋めていくものである
・射水工法は、砂質地盤に適する
土木一般 3 過去問/2級 土木施工管理 学科試験 その3
場所打ち杭工法
2土木 学科 H30前-10 H26-10 H21-10 H17-10
場所打ち杭工法と機材
・オールケーシング工法 … ハンマグラブ、ケーシングチューブ、泥水ポンプ
・深礎工法 … 掘削機械、土留材(ライナープレート)
・アースドリル工法 … アースドリル、ケーシング、安定液(ベントナイト水)
・リバースサーキュレーション工法 … スタンドパイプ、スラッシュタンク、水
2土木 学科 H23-10 H20-10 H18-10
場所打ち杭工法と保護方法
・リバースサーキュレーション工法 … スタンドパイプ、自然泥水
・深礎工法 … 山留め材、ライナープレート
・オールケーシング工法 … ケーシングチューブ
・アースドリル工法 … 表層ケーシング、安定液(ベントナイト)
2土木 学科 R02-10 R01前-10 H29-10 H27-10 H22-10 H20-10
場所打ち杭工法と掘削方法
〇アースドリル工法
・アースドリルで掘削を行う
・ある程度の深さに達したらケーシングを挿入し、地山の崩壊を防ぐ
・安定液の水圧で孔壁を保護しながら、ドリリングバケットで掘削する
〇深礎工法
・ライナープレート、モルタルライニング、波型鉄板とリング枠などで、土留めをする
・人力か機械で孔壁の崩壊を防止しながら掘削する
〇オールケーシング工法
・ケーシングチューブを土中に挿入し、ハンマグラブでケーシングチューブ内の土を掘削する
・孔内水により孔壁の崩壊を防止しながら掘削する
〇リバースサーキュレーション工法
・削孔機を用い、掘削する杭穴に水を満たし、連続的に掘削する
・掘削土とドリルパイプを通して孔外の水槽に吸い上げ、水を再び杭穴に循環させる
・スタンドパイプを建込み、掘削孔を水で孔壁保護しながら、水を循環させて削孔機で掘削する
・孔壁保護は、孔内水位を周囲の地下水位より2m以上高く保持して行う
・泥水とともにビットで掘削した土砂を吸上げ排土する
2土木 学科 H28-10 H25-09
場所打ち杭工法
場所打ち杭工法の特徴は次のものがある
・掘削土で基礎地盤が確認できる
・打込み杭に比べて施工時の騒音・振動が小さい
・長さの調節や杭材料の運搬を比較的容易に行える
・大きな支持力を持つ大口径の杭を施工できる
2土木 学科 H30後-10 H24-10-1
オールケーシング工法
・ケーシングチューブを杭の全長にわたり回転圧入か揺動圧入し、地盤の崩壊を防ぐ工法である
・スタンドパイプは利用しない
2土木 学科 H30後-10 H24-10-2
アースドリル工法
・表層ケーシングを建込み、孔壁の崩壊を防ぐ工法である
・孔内に注入した安定液の水位は地下水位以上に保つ
・アースドリル工法は、スタンドパイプを利用する
2土木 学科 H25-10
アースドリル工法の施工順序
掘削開始 → 表層ケーシング挿入 → 掘削完了 → 鉄筋建込み → トレミー管挿入
→ コンクリート打込み
2土木 学科 H24-10-3
リバース工法
・リバース工法は、スタンドパイプを利用する
・リバース工法は、孔内水位を地下水位より2m以上高く保持し、孔壁に水圧をかけて崩壊を防ぐ
2土木 学科 H24-10-4
深礎工法
・モルタルライニングやライナープレートで孔壁の土留めをし、内部の土砂を掘削する工法である
土木一般 3 過去問/2級 土木施工管理 学科試験 その4
土留め工の施工
2土木 学科 H24-11
土留め仮設工
・土留め壁は、水圧や土圧などが作用するため、これらを十分支える構造とする
・土留め壁には、鋼矢板などを用いる
・切ばりは、地盤の掘削時に土圧や水圧などの土留め壁に作用する外力を支える
・切ばりは、水平方向の支持部材として用いられる
・切ばりによる土留めが困難な場合、土留めアンカーを用いる
・土留めアンカーは、掘削断面の空間を確保する必要がある場合に用いる
2土木 学科 R01前-11-4 H30前-11-4 H29-11 H28-11-3 H24-11-4 H23-11-2 H19-11-2 H18-11-2 H17-11-1
親杭横矢板工法
親杭横矢板工法は、次の特徴がある
・H型鋼の親杭と土留め板により壁を構築するものである
・施工が比較的容易である
・密着していないため、止水性に劣り、地下水のある地盤には適さない
・地下水位の高い地盤、軟弱な地盤においては、補助工法が必要になる
・地下水のない地盤に適用できる
2土木 学科 R01前-11-2 H30前-11-2 H29-11 H28-11 H23-11 H19-11-4 H18-11-1 H17-11-4
鋼矢板工法
鋼矢板工法は、次の特徴がある
・地中に鋼矢板を連続して構築をする
・鋼矢板の継ぎ手部のかみ合わせで止水性が確保される
・地盤変形が問題となる場合に適する
・深い掘削に用いられる
・たわみ性の壁体であるため、壁体の変形が大きくなりやすい
・止水性があり、地下水のある地盤に適する
・施工が比較的容易である
・軽量鋼矢板壁は、止水性が良くない
・軽量鋼矢板壁は、小規模な開削工事に用いられる
2土木 学科 R01前-11-1 H30前-11-1 H29-11 H28-11-2 H23-11-3 H19-11-1 H18-11-3 H17-11-2
地中連続壁工法
地中連続壁工法は、次の特徴がある
・軟弱地盤や深い掘削において、水圧や土圧が大きい場合に用いられる
・剛性が大きく、止水性がよい
・施工時の振動や騒音が小さい
・地盤変形が問題となるケースに適している
・他工法に比べ施工費が高い
・施工場所が必要である
2土木 学科 H19-11-3 H18-11-4 H17-11-3
鋼管矢板工法
鋼管矢板工法は、次の特徴がある
・剛性が比較的大きく、止水性がある
・地盤変形が問題となるケースに適している
・引抜きが困難なため、残置する場合が多い
2土木 学科 R01前-11-3 H30前-11-3 H29-11
柱列杭
・柱列杭は、柱列式の土留壁を構築する
・柱列杭は、場所打ちコンクリート杭やモルタル杭等を連続して直線的に打ち込む工法である
・柱列杭は、剛性が大きく、深い掘削に適する
土木一般 3 出題傾向/2級 土木施工管理 学科試験
◎は、予想が的中したものです。
重点予想 | R02 | R01下期 | R01上期 | H30下期 | H30上期 | H29 | H28 | H27 | H26 | H25 | H24 | H23 | H22 | |
[基礎工] | ||||||||||||||
基礎工の施工 | ||||||||||||||
支持地盤 | 〇 | 〇 | ||||||||||||
良質な基礎地盤 | ◎ | |||||||||||||
砂の基礎地盤 | 〇 | ◎ | ||||||||||||
支持力の確認 | 〇 | ◎ | ||||||||||||
均しコンクリート | 〇 | ◎ | ||||||||||||
基礎地盤面 | ||||||||||||||
杭の施工 | ||||||||||||||
中堀り杭工法 | 〇 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | |||||
打撃工法、打込み杭工法 | 〇 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | |||||
プレボーリング杭工法 | 〇 | 〇 | ||||||||||||
埋込み杭工法 | 〇 | |||||||||||||
場所打ち杭の特徴 | 〇 | 〇 | ||||||||||||
打込み順と打込み精度 | 〇 | ◎ | 〇 | |||||||||||
ハンマ | 〇 | ◎ | 〇 | |||||||||||
連続して打込み | 〇 | ◎ | ||||||||||||
杭の打込み | ||||||||||||||
杭打ち試験 | ||||||||||||||
圧入工法 | ||||||||||||||
射水工法 | ||||||||||||||
場所打ち杭工法 | ||||||||||||||
場所打ち杭工法と機材 | 〇 | ◎ | ◎ | |||||||||||
場所打ち杭工法と保護工法 | 〇 | ◎ | ||||||||||||
場所打ち杭工法と掘削方法 | 〇 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ||||||||
場所打ち杭工法 | 〇 | 〇 | ||||||||||||
オールケーシング工法 | 〇 | ◎ | 〇 | |||||||||||
アースドリル工法 | 〇 | ◎ | 〇 | |||||||||||
アースドリル工法の施工順序 | 〇 | |||||||||||||
リバース工法 | 〇 | |||||||||||||
深礎工法 | 〇 | |||||||||||||
土留め工の施工 | ||||||||||||||
土留め仮設工 | 〇 | |||||||||||||
親杭横矢板工法 | 〇 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | |||||||
鋼矢板工法 | 〇 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ||||||||
地中連続壁工法 | 〇 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ||||||||
鋼菅矢板工法 | ||||||||||||||
柱列杭 | 〇 | ◎ | ◎ | 〇 |