2級 学科試験 過去問と出題傾向/専門土木 5/土木施工管理

専門土木 5 過去問/2級 土木施工管理 学科試験 その1

鉄道

盛土の施工

2土木 学科  H24-27
鉄道の盛土
・施工前に、盛土と支持地盤との間に、雑物や草木などが入らないよう取り除く
・盛土施工時は、運搬車両の通路を適宜変更し、走行路を固定しないようにする
・盛土の施工では、毎日の作業終了時に、降雨対策のため3%程度の横断勾配を設ける

2土木 学科  H24-27-4  H19-27-1
傾斜面の段切り
・地盤が傾斜している箇所は、連続して段切施工し、盛土と地盤との密着をはかる

2土木 学科  H22-27
盛土の施工
・盛土は、上部と下部の盛土境界に幅1.5mの小段を6mごとに設ける
・盛土の施工後は、路盤施工までに見込まれる沈下量より、放置機関を設定する
・盛土は、気象条件、支持地盤の状態、盛土材料の種類などを考慮し施工する
・盛土は、沈下や安定などの問題が起こらないようにする

2土木 学科  H22-27-4  H19-27
盛土の締固め
・盛土は、盛土材料を一様に敷き均しての締固め
・盛土各層の仕上り厚さは 30cm 程度とする
・盛土の締固めで、構造物に隣接する場所は、小型機械を使用する

2土木 学科  H19-27-2
盛土材料
・路床表面から1m以内には、粒径30cm程度の盛土材料を混入させてはならない

路盤の施工

2土木 学科  R01後-27  R01前-27  H28-27-1  H27-27-1
路盤の機能
・砕石路盤は、次の機能を有しなければならない
軌道を安全に支持することができる
路床へ荷重を分散伝達できる
有害な変形や沈下を生じない
・線路は軌道と基礎路盤から構成される
・軌道はレールや道床で構成される
・道床内の水を速やかに排除するために排水勾配を設ける
・まくら木は緊密にむらがないように道床で保持する
・路盤は、適当な弾性を有し、十分に強固なものとする
・路盤は、排水を考慮して設計する
・路床をきれいに仕上げることと、路盤、道床を確実に支えることは関係がない

2土木 学科  H25-27-1  H18-27-4
路盤の横断勾配
・敷き均した材料は、3%程度の横断勾配を付けて締固めを行う
・敷き均した材料は、降雨等の影響を受けるので、当日中に作業を完了させる

2土木 学科  H25-27-2  H18-27-3
路盤の敷均し
・材料の敷均しは、人力かモータグレーダ等の敷均し機械で行う
・材料の敷均しは、1層が15cm程度の仕上り厚さで、均等なものとなるようにする

2土木 学科  H27-27-3  H25-27-3  H21-27-3
路盤の仕上げ
・材料は、運搬やまき出しで、粒度が片寄らないようにする
・材料は、十分混合し均質な状態で使用する
・路盤は、均質な層に仕上げ、路床への荷重の伝達を分散する

2土木 学科  R01後-27-1  H25-27-4  H21-27-4
路盤の締固め
・路盤の締固めは、タイヤローラや振動ローラを単用または併用して行う
・路盤は、軌道を十分強固に支持するよう締め固める

2土木 学科  H27-27-4  H21-27
路盤の材料
・路盤材料は、良質な自然土やクラッシャラン、砕石等を用いて適切な剛性を持たす
・砕石路盤は、噴泥が生じにくい材料の多層の構造とする
・砕石路盤は、圧縮性が小さい材料を用いる

2土木 学科  H27-27-2  H18-27
鉄道の土路盤
・土路盤の材料は、圧縮性が小さい、支持力が大きい、噴泥が生じにくいものとする
・土路盤の層は、同材料で単一層とする
・所要の締固め度や平坦性、路盤の層厚となるよう施工管理をする

2土木 学科  H28-27  H17-27
鉄道の強化路盤
強化路盤の施工では、次のことに留意する
・スラグ路盤、砕石路盤の2種類とする
・盛土の施工後に十分な放置期間をとってから強化路盤を設ける
・仕上り厚さ、材料の均質性、気象、締固め程度等の条件に合わせた施工をする
・素地や切取に施工する場合、路床表面の泥化を防ぐため排水層を路盤下に設ける

専門土木 5 過去問/2級 土木施工管理 学科試験 その2

軌道の施工

2土木 学科  R02-27-1  H29-27  H26-27-1  H23-27-3  H20-27
カント
・カントは、曲線部のレールで内側よりも外側を高くすることをいう
・カントを設けることで、次の効果がある
乗客の乗り心地をよくする
乗客が外側に引かれる力を低減する
車両が曲線外方へ転覆するのを防ぐ
列車走行の抵抗を低減させる
内軌側レールの輪重を増加させる

2土木 学科  H26-27-2
軌道の目的
・軌道は、列車通過の繰返しにより変位が生じやすい
・軌道は、日常の点検や保守作業を行い整備する

2土木 学科  H26-27-3
マクラギ
・マクラギは、レールを強固に締結する
・マクラギは、耐用年数が長く、強度の高いものを使用する

2土木 学科  R02-27-3 R01前-27  H30後-27  H29-27  H28-27-3  H26-27-4
道床バラスト
・路盤とマクラギの間に用いられる砂利や砕石などのことをバラストという
・道床バラストは、列車荷重の衝撃力を分散させる効果が高い
・道床バラストは、適当な粒径と粒度の材料を用いる
・道床バラストの砕石は、強固で耐摩耗性に優れたものを用いる
・道床バラストの砕石は、せん断抵抗角の大きいものを用いる
・道床バラストの砕石は、入念な締固めを行う
・道床バラストは、施工保守が容易であり、コストも安価である
・道床バラストは、軌道の修正や修復が定期的に必要である
・道床バラストは、振動や列車荷重で崩れにくい
・道床バラストは、マクラギの移動を抑える効果が高い

2土木 学科  R02-27-2  R02-27-4  H29-27  H23-27
鉄道線路の曲線
・線路の曲線は、円曲線が最も合理的である
・円曲線には単心曲線や反向曲線、複心曲線がある
・緩和曲線は、鉄道車両の走行を円滑にするために設けられる
・緩和曲線は、直線と円曲線や二つの曲線の間に特殊な線形を設けることをいう
・スラックは、曲線区間と分岐器で、軌間を内側に拡大することをいう
・スラックは、車両の走行を容易にするために設ける
・本線路での曲線半径は、大きいほどよい
・線路では、道路と同様に直線と曲線の間に緩和曲線を入れる

2土木 学科  H22-28
有道床軌道の維持管理
・道床つき固めの施工は、次のことに留意する
マクラギ端部や中心部をつき固めてはならない
新バラストの充填後は、水準、高低変位を検測しながら行う
道床つき固めには、タイタンパを用いる
・施工区間内で1回のこう上量が50mmを超える線路こう上作業では、線路閉鎖を行う

2土木 学科  H21-28
軌道の変位
・レール頭頂面の長さ方向での凹凸を、高低変位という
・左右レール間隔長の基本寸法に対する変位を、軌間変位という
・軌道の平面に対するねじれの状態を、平面性変位という
・左右レールの高さの差を、水準変位という
・レール側面の長さ方向への凹凸を、通り変位という

2土木 学科  H30前-27
鉄道の軌道の用語と説明
鉄道軌道の用語と説明の組み合わせは、次のようになる
・ロングレール    … 長さ200m以上のレール
・定尺レール     … 長さ20mまたは25mのレール
・軌間        … 両側のレールの内寸
・レールレベル(RL) … レール天端
・施工基面      … 路盤の高さを示す基準面

専門土木 5 過去問/2級 土木施工管理 学科試験 その3

営業線近接工事の保安対策

2土木 学科  R01後-28-1 R01前-28-4 H30後-28 H27-28-2 H26-28-4 H24-28
工事管理者の役割
・工事管理者、軌道工事管理者、車見張員は、工事現場ごとに専任に者を配置する
・工事管理者は、工事の内容や施工方法に応じて複数配置する
・工事管理者は、工事管理者資格認定証を有する者が行う
・工事管理者は作業後に、支障物が作業区間の建築限界内にないことを確認する
・工事の施工による支障物は、工事管理者と立会を受け防護方法を定める

2土木 学科  R02-28-1 R01後-28-4 R01前-28-1 H30後-28-4 H30前-28 H29-28-4 H28-28-4 H27-28 H26-28-1 H24-28 H20-28-1 H19-28
列車見張員の配置
・工事現場ごとに専任の列車見張員、特殊列車見張員を配置する
・列車見張員は、列車が接近したときに作業員などに対し列車接近の合図を行う
・列車見張員は、列車接近の合図の方法をあらかじめ定めておく
・見通し距離が1名の列車見張員では確保できない場合は、中継見張員を増員する
・列車見張員は、時計・時刻表・信号炎管・呼笛・合図灯・緊急連絡表を携帯する
・作業時は、列車見張員等を伴わない線路内の単独作業は行ってはならない
・駅構内歩行通路の指定がある場合、作業員の線路内移動に列車見張員を省略できる
・複線以上の路線での積おろしには、列車見張員を配置する
・積おろしは、建築限界をおかさないよう材料を置く
・見通しの確保ができない曲線区間では、次のように見張員を配置する
退避余裕距離以内には防護見張員を配置する
退避余裕距離より遠方には前方見張員を配置する
・線路閉鎖工事が時間内に終わらない場合、線閉責任者は施設指令員の指示を受ける

2土木 学科  H23-28  H20-28-2  H18-28
監督員への届出
・指定された安全設備は、強度計算書や図面などを添えて、届出を行う
・営業線の通路近くに材料の仮置きをする場合は、監督員などへの届出を行う
・施工者は、施工の前に具体的な事故防止対策を定め、監督員の承諾を得る
・埋設物損傷のおそれがある場合、埋設物の管理者と立会い、施工位置を調整する

2土木 学科  H20-28-3  H19-28-1
作業表示標の設置
・作業表示標は、列車進行方向左側に設置する
・線路閉鎖の作業では、作業表示標の建植を省略できる

2土木 学科  R01後-28-2  R01前-28-3  H29-28-1  H28-28-2  H27-28-1 H26-28-3  H25-28-4  H20-28-4  H18-28-4
列車通過の作業中止
・営業線の列車が通過する合図を受けた際は、工事用重機械での作業を中断する

2土木 学科  R02-28-2  R02-28-3  R02-28-4  H29-28  H25-28  H17-28
重機械を使用する作業
・重機械の運転者は、重機械安全運転の講習会修了者から選任する
・使用する重機械を変更する場合、監督員の承諾を得る
・電柱、タワー、危険物に近接して工事用重機械を用いる場合、防護や接触対策を行う
・工事用重機械には、強風時の使用禁止規定がある
・工事用機械の運転時は、工事用自動車運転資格証明書を携行する
・き電線に接近する作業では、停電状態の手配を行う
・クレーンブームやダンプ荷台が上がっている状態で走行してはならない

2土木 学科  R01後-28-3  H29-28-3
信号区間の工事
・信号区間では、工具等の金属を接触させ短絡を生じさせてはならない

2土木 学科  R01前-28-2  H28-28-1  H26-28-2  H23-28-1
営業線の安全設備
・工事現場で列車運行に支障が生じる場合、関係箇所へ連絡し列車防護の手配を取る
・旅客公衆や列車のための安全設備以外に、必要に応じ、簡易な安全設備を設ける
・営業線の安全確保のため、所要の防護柵を設ける
・防護柵は定期的に点検を行う

2土木 学科  H19-28-3  H18-28-1  H17-28
在来線の近接施工
・作業現場までは建築限界外を移動する
・複線区間では、列車と対向して移動する
・作業現場までは、指定された通路で移動する
・線路を横断する時には、列車の進来を指差称呼し確認する
・線路の横断は、線路に対して直角に横断する
・信号区間では、スチールテープ等の電導体の接触で短絡事故を生じてはならない

専門土木 5 過去問/2級 土木施工管理 学科試験 その4

シールド工法

2土木 学科  R02-29-1 R01前-29-1 H30後-29-1 H30前-29 H25-29-1 H18-29-1
シールド工法の特徴
・シールド工法は、シールドをジャッキで推進し、掘削しながら覆工を施工する
・シールドジャッキの選定は、操向性、セグメントの種類や組立て施工性を考慮する
・シールド工法は、開削工法が困難な場所で用いられる
・シールド工法は、都市の道路工事、下水道、地下鉄などで多く採用される
・泥土圧シールドと土圧シールドの差は、添加材注入装置の有無の違いである

2土木 学科  R02-29-3 R01後-29-2 H30後-29-2 H28-29-1 H26-29-1 H23-29-4 H22-29-2 H20-29  H18-29-3
土圧式シールド工法
・土圧式シールド工法は、切羽の土圧と掘削した土砂が平衡を保つ
・土圧式シールド工法は、粘性土地盤に用いられる
・土圧式シールドは、カッターで掘削した土羽の削土圧で切羽の安定を図る
・土圧式シールド工法は、シールド前面に隔壁が設けられている
・土圧式シールド工法は排土を、隔壁を貫通しているスクリューコンベヤで行う

2土木 学科  R01後-29-3  H30後-29-3  H26-29-3  H18-29-3
泥土圧式シールド工法
・泥土圧式シールド工法は、掘削した土砂に添加剤を注入して泥土状とする
・泥土圧式シールド工法は、泥土状の泥土圧を切羽全体に作用させて平衡を保つ
・泥土圧シールドでは排土を、ベルトコンベアやズリ鋼車を用いて行う

2土木 学科  R02-29-4 R01後-29 H30後-29-4 H26-29 H23-29-3 H22-29-4 H18-29-2
泥水式シールド工法
・泥水式シールド工法は、大径の礫は破砕をする
・泥水式シールド工法では、切羽の安定を、泥水を循環させることで保つ
・泥水式シールド工法は、切削された掘削土を泥水とともに坑外まで排土する
・泥水式シールド工法は、泥水処理施設が必要となる
・泥水式シールド工法は、周辺地盤への影響が少なく、水圧の高い場所に適する
・泥水式シールド工法は、都市部で多く採用されている

2土木 学科  R01前-29-3  H29-29  H25-29-2  H24-29-4  H21-29
シールド工法の使用機械
シールド工法のシールドマシンは、次の3つに区分される
・カッターで切削を行うフード部
・ジャッキでシールドを推進させるガーダー部
・セグメントの組立てや裏込め注入作業、覆工作業を行うテール部

2土木 学科  R01前-29-4  H25-29-3  H23-29-1  H18-29-4
シールド工法の立坑
・シールド工法は立坑を用いて、土砂の搬出やシールド機械の搬入などを行う

2土木 学科  R01前-29-2
開放型シールド
・開放型シールドは、隔壁を設けずに解放されているシールドをいう
・開放型シールドは、人力や掘削機械で地山を掘削するものである

2土木 学科  R02-29-2  H25-29-4  H24-29-1
密閉式シールド
・密閉型シールドは、シールド内部と切羽が隔壁で仕切られたシールドをいう
・泥水式シールド工法や土圧式シールド工法の切羽は、密閉式シールドに分類される
・密閉型シールド工法は、隔壁でフード部とガーダー部が仕切られる

2土木 学科  H29-29  H28-29-2  H24-29-2  H23-29-2
シールドの覆工
・シールド工法の覆工には、鋼製やコンクリート製のセグメントを用いる

2土木 学科  H29-29  H28-29-1  H24-29-3
セグメントの外径
・シールドで掘削される掘削外径は、セグメントの外径より大きい

2土木 学科  H29-29  H22-29-3
裏込め材の注入
・シールド推進後、セグメント外周の空隙に裏込め材を注入する

2土木 学科  H17-29
シールドの推進
・シールドは、ジャッキを地山条件に応じて適正に作動させる
・シールドは、地山の安定を確保しながら推進させる
・シールドは、所定の計画線上を正確に推進させる

2土木 学科  H28-29-3  H27-29-3  H22-29-1
シールドのテール部
・シールドのテール部では、コンクリート製や鋼材製のセグメントを組立てる
・シールドのテール部では、トンネル空間を確保する覆工作業を行う

2土木 学科  H27-29-1
シールドのガーダー部
・シールドのガーダー部では、ジャッキでの推進作業や排土作業を行う

2土木 学科  H27-29-2
シールドのフード部
・シールドのフード部では、切削機構で切羽を安定させる
・シールドのフード部では、掘削作業を行う

専門土木 5 出題傾向/2級 土木施工管理 学科試験

◎は、予想が的中したものです。

重点予想 R02 R01下期 R01上期 H30下期 H30上期 H29 H28 H27 H26 H25 H24 H23 H22
[鉄道]  
盛土の施工  
 鉄道の盛土
 傾斜面の段切り
 盛土の施工
 盛土の締固め
 盛土材料
路盤の施工  
 路盤の機能
 路盤の横断勾配
 路盤の敷均し
 路盤の仕上げ
 路盤の締固め
 路盤の材料
 鉄道の土路盤
 鉄道の強化路盤
軌道の施工  
 カント
 軌道の目的
 マクラギ
 道床バラスト
 鉄道路線の曲線
 有道床軌道の維持管理
 軌道の変位
 鉄道の軌道の用語と説明
営業線近接工事の保安対策  
 工事管理者の役割
 列車見張員の配置
 監督員への届出
 作業表示標の設置
 列車通過の作業中止
 重機械を使用する作業
 信号区間の工事
 営業線の安全設備
 在来線の近接施工
シールド工法  
 シールド工法の特徴
 土圧式シールド工法
 泥土圧式シールド工法
 泥水式シールド工法
 シールド工法の使用機械
 シールド工法の立杭
 開放型シールド
 密閉式シールド
 シールドの覆工
 セグメントの外径
 裏込め材の注入
 シールドの推進
 シールドのテール部
 シールドのガーダー部
 シールドのフード部